原油価格が大暴落した要因とは|世界経済の裏を読む

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どうもトラエンです。

原油価格というのは、経済状況の把握のためにも必要な指標であり、今回は仮想通貨の大暴落のトリーガにもなっています。

しかし、この原油と言われると取っ付きにくい方も多いようですので、この原油価格が大暴落した内容について、解説します。

今回のポイントは以下です。

OPECとOPECプラスとは?

OPECとは?

OPECという言葉は、よく学校でも習ったことがあったので、知っている方も多いと思いますが、おさらいです。
OPEC(Organization of the Petroleum Exporting Countries)は、石油輸出国機構と日本語では言います。

このOPECの目的は、「国際石油資本に対抗して産油国の利益を守る」ということが目的として設立されており、2020年現在は、設立60周年とされています。

現在の構成国は以下の通りです。ちなみに、2020年1月にエクアドルは、脱退しています。

(設立国)
サウジアラビア, イラン, イラク, クウェート, ベネズエラ

(加盟国)
リビア, アラブ首長国連邦, アルジェリア, ナイジェリア, アンゴラ, エクアドル, ガボン, 赤道ギニア, コンゴ

ちなみに、エクアドルの脱退理由は、減産協定を守る事ができないためだそうです。これは、OPECで減産しましょう!と決めた場合、設立国と加盟国は全員今までの産油量を減産する必要があります。

これが、国家財政に多大な影響を与えるので、守れないという事で、
「すみません。脱退させてもらいます。」というのが、エクアドルの脱退理由です。

これは、エクアドルに限った話ではなく、過去脱退した加盟国のほとんどの理由が、この理由です。

OPECプラスとは?

OPECプラスというのは、あまり聞きなれない言葉かもしれませんが、よくサウジアラビアとロシアが、原油生産量に関して、打ち合わせをしているというニュースを耳にしませんか?

にも関わらず、OPECには、ロシアは加盟していませんよね?

そうなんです。
ロシアは、OPECに加盟していない枠組みのトップとして君臨しており、それを「OPECプラス」と呼びます。

OPECプラスのメンバーは以下の通りです。

ロシア, アゼルバイジャン, バーレーン, ブルネイ, カザフスタン, マレーシア, メキシコ, オマーン, スーダン, 南スーダン

要は、OPECプラスの会合というのは、

「サウジ(OPEC代表)」 vs 「ロシア(非OPEC代表)」

の会合ということになります。
そのため、今まではOPCの会合で話をつければOKだったのが、世界経済が減速していく中、結束を強めて価格を下支えしていこうということで、2019年7月にOPECプラスという会合の常設が決まりました。

これ自体は、悪くない話ですよね。しかし、サウジアラビアとロシアの会合がそう簡単にまとまるかと言われると、少し一抹の不安が残ると思います。

2020年3月6日 サウジ vs ロシア|
OPECプラス会合

上記に記載した、一抹の不安が、的中したのが、「3月6日」でした。
時系列順に見ると以下の通りです。

3月5日
OPEC内では、日量150万バレルの追加減産を非OPECに提案することで合意。

3月6日
ロシアが日量150万バレルの追加減産提案を拒否。
3月末までの延長合意まとまらず。

3月7日
サウジがOPECの協調路線から外れ他の産油国のシェアを奪う方針転換を実施。

これを見れば分かりますが、いつものようにサウジアラビアは、原油価格の維持をするために、これ以上原油を作ると、さらに価格が下がるので、
「一旦原油産出はストップしましょうね。」とOPEC内で合意したのですが、ロシアが、「いやいや、それは許されない!」と拒否したわけですね。

すると、サウジアラビアが怒り、それなら、もう原油価格なんてどうでもいい。全てのシェアーを奪いにいくとして、原油増産に走ったわけです。

結果として、「原油価格は大暴落」という事態に発展しました。

ちなみに、ロシアの言い分も非常に分かります。ロシアとしては、今回の原油価格下落は、原油というよりも、コロナショックで、経済が回らなくなったことが原因であり、原油産出量を抑えたからと言って、回避できる問題ではないと考えているようです。

また、OPECプラスが原産したところで、アメリカのシェールガスは、適用外なので、アメリカの一人勝ちになってしまうため、継続して石油精製を続けた方が良いと考えているようです。

さいごに

今回のサウジ vs ロシアの動きにより、OPECの機能が完全に解体しつつあります。OPECは、産油国の利益を守るために設立されており、原油価格の安定を測ることが目的だったわけです。

そして、そのトップをサウジアラビアが担っていたわけですが、サウジアラビアが、減産協定を結ぶどころか、全く逆の方針である増産を打ち出してきました。

という事は、OPECの機能は崩壊状態ですよね。

こうなってくると、今まで価格の下支えをするための、OPECの機能がなくなり、自由競争が始まるわけです。

結果として、原油価格は、下げに下げるという事態になりかねません。
投資家もそれを恐れ、まさに、市場は「売り」が「売り」を呼ぶ状態になっているわけです。

そうなってくると、サウジアラビアの情勢も怪しくなってきます。ムハンマド皇太子への風当たりも強くなってくると、「アラブの春」の再来?なんてことが起こると、世界情勢はさらに厳しいものになってしまいます。

そのため、コロナウイルスでこのニュースがあまり報道されていませんが、非常に非常に重要なニュースとなりますので、ぜひ抑えておく必要がありますね。

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