アメリカ経済が下降に入る?2019年12月末までに注意事項が多い!

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アメリカ経済が下降に入るのではないか?と不安視される声も多いですが、特に2019年12月末までに色々とニュースが多い事と、それに関する分析をしてみましたので、紹介します。

アメリカ経済は既に下降が始まっている?

アメリカ経済が既に下降トレンドに突入する可能性があるのか?という事で、以下の3つの分析をしてみました。

(1)失業率

以下図は、米国の失業率とNYダウ平均株価の月次データを比較したものです。相関関係としては、失業率が低下傾向にあるときは、株価は上昇傾向にあります。

しかし、直近でいうと、失業率は底をついた感があります。という事は、今後NYダウ平均株価の下落につながってくる可能性があるとも読み取れます。

(2)在庫循環

景気のサイクルを見る場合、企業の在庫の循環状況というのは、参考にする指標の1つです。

景気には以下のようなサイクルがあります。

・景気停滞期
・景気回復期
・景気拡大期
・景気後退期

景気停滞期:
景気停滞期には、需要が少ないため、企業は在庫を抑えますし、生産も抑えようとします。

景気回復期:
景気回復期では、需要が回復してくる事により、企業は、生産を徐々に増やしていき、在庫が増えてきます。ただ、停滞期に、試験研究などにより製品改良などをしているので、そういった新しい製品などの出荷は一気に伸びないため、出荷は徐々にしか回復しません。

景気拡大期:
景気拡大期は、企業は需要もあるため、生産数を増やします。従い、出荷数も増えますが、需要に応えるため、一定の在庫も抱えています。

景気後退期:
需要が落ち込んでくるため、在庫を先ず出荷しようと在庫数がどんどん減り始めます。出荷数は、在庫の出荷があるので、まだ一定の数値をキープしています。

上記経済サイクルの中で、2019年9月には、既に「景気後退期」にアメリカ経済は突入しています。

そのため、この視点からもアメリカ経済が要注意のラインに来ていると言えるのではないでしょうか。

(3)長短スプレッド

「長短スプレッド」とは、長期金利と短期金利の差のことです。

長期金利と短期金利では、通常「短期金利」の利率の方が高いのですが、長期金利の利率の方が高くなってしまう現象が、「逆イールド」と言われる現象です。

この逆イールドが発生すると、過去100%の確率で大暴落が発生すると言われています。

そして、その逆イールドが発生したのが、2019年8月14日です。

有効期限が1年近くあるため、まだ時間があるかもしれませんが、この長短スプレッドが以下図の通り小さくなってきているのは、要注意ですね。

さいごに

上記で紹介した指標はあくまで客観的にみた指標の1つです。

これ以外にも12月には、以下の通り経済に大きな影響を与えるニュースが目白押しです。

12/11 サウジアラムコのIPO
12/12 イギリス総選挙(ブレクジット)
12/15 米中貿易関税発動

この間において、株価・為替は大きく動く可能性があり、自動売買ツールなどは、ストップさせておいた方が賢明ですね。

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