2020年が始まり、今年の米国株の動向がどうなっていくのか、検討していきたいと思います。
2019年はトランプ大統領の思い通りの年
2019年は年間を通し、トランプ大統領の発言というか、Twitterに振り回される年になりました。
おそらく、そう感じている人は多数いるのではないでしょうか?
その代表例を簡単に紹介します。
(1) FRBへの利下げ圧力
2019年は、景気後退を避けるためとして、トランプ大統領は、Twitterを活用し、FRBへ利下げを遂行するように、圧力をかけ続けました。
これを受け、利下げに対する期待感が高まり、2019年前半の株価上昇が起こりました。
しかし、これは元々2018年にトランプ大統領が仕掛けた米中貿易戦争が原因で、中国経済が減速し、株価が急落した事を元に戻したのみです。
ただ、トランプ大統領は、自分の手腕で株価を上げたように発言しており、Twitterを使い、自作自演しているとしか、私には思えません。
(2) 米中問題
市場が利下げを織り込み、2019年8月ごろには、再び、株価の勢いがなくなりました。
そこで、大統領の次の作戦は、米中貿易戦争の和解をTwitter上でちらつかせ、投資家心理をくすぐる作戦です。
その結果、秋から年末にかけて、米国株は見事に上昇しました。
また、2019年12月31日には、米中貿易戦争において、第一段階の合意を2020年1月15日に署名すると語っています。
米中合意、15日に署名 トランプ氏が第2段階協議へ訪中:日本経済新聞 https://t.co/lPDBd7Qlfa
— 兼業トレーダー @トラエン (@Judo_Engineer) January 3, 2020
このように、見事にTwitterを活用して、株価を操作している事が分かります。
このトランプ大統領のTwitterによる株価操作は、2020年11月3日待っている2期目の大統領選です。
アメリカは、大多数の国民が株式を持っているので、株価を上げてくれれば、その分支持率にも返って来ます。
だとすると、このまま株価は上がり続けるのか?と期待感が広がります。
忘れてはいけない逆イールドカーブ
忘れてはいけないのは、2019年の逆イールドカーブ発生です。
2019年8月に逆イールドカーブが発生しました。
逆イールドカーブの詳細の内容については、以下を参照ください。
逆イールドカーブというのは、発生してから約1年半という猶予があり、それまでの間に景気後退が発生すると言われています。
これに当てはめると2020年後半あたりがちょうど怪しいです。
過去逆イールドカーブが発生後、100%の確率で景気後退が発生しています。
しかし、最近ネットでは今回の逆イールドカーブは、誤発生かという情報が出て来ています。
これこそが、危険な兆候です!
というのは、2020年後半は、ちょうどトランプ大統領の再選が決まった後周辺です。
今のトランプ大統領のTwitterによる株価操作は、2期目再選のための行動です。ですから、この再選が決まった後、弾切れとなり、米国株が下降して行く可能性は十分あるのではないでしょうか?
さいごに
よくネットで言われる今回だけは違う!
というのは、投資家が勝手に予想している危険な言葉です。
我々が学ばなければいけないのは、過去の歴史です。
過去の歴史から現在が景気サイクルの終盤であることは間違いなく、今回だけは違うという、無責任な言葉は、ギャンブルに近いので、その事はしっかり頭に入れておいてください。
あくまで個人的見解としては、
2020年前半は、米国株は上昇が続き、2020年後半にかけて、下降曲線を描くのではないかと思います。
[…] ● 米国株の2020年の動向は?? […]
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