孫正義の言葉から探る今後のリスクとは?

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どうもトラエンです。

いやーどの企業も経営難に陥り、かなり四苦八苦状態ですが・・・

孫さんの言葉から今後どう言う未来が予想されるのか紹介します。

本記事のポイントは以下です。

✔︎ ソフトバンクが考えるリスクとは?
✔︎ 日本はそのリスクを耐えられるのか?

ソフトバンクが8.3兆円確保

孫さんが昨年末のオンライン・イベントで重大な発言を行っていましたね。

それが、以下の発言です。

「手持ちのキャッシュを800億ドル(約8.3兆円)用意した」
「この2、3ヶ月であらゆる災害が起こり得る」
「大手企業が突然破綻して、ドミノ現象を起こす。最悪のシナリオに備える」

まぁ、コロナの収束が見えず、2度目・3度目の緊急事態があるかもしれないと考えると・・・

孫さんのような発言にもなってきますよね・・・。

そして、ここに来てのイギリス・ブラジルでの変異種の確認により、人々の混乱は避けられない状態になっており・・・

もうすでに、孫さんの言う、災害というのは始まっているのかもしれません。

一方で、このような状況を無視して、株価は絶好調!!

ナスダックについては、2020年年始と比較して40%も上昇していますし、日経平均もとうとう3万円台が見えてきました。

詳細は、以下記事を見ていただきたいですが、現在政府が市場にお金をばら撒いている状態であり、この株価上昇は、必然の状態ですね。

株価上昇中にソフトバンクはリスクオフ

では、この株価上昇の途中で、投資企業と化しているソフトバンクが、リスクオフとも言える行動である最悪の状態を予期し、8.3兆円もの資金確保をしているのはなぜか???

まぁ、当たり前ですが、孫さんの発言を借りると大企業が「ドミノ現象」となって企業が次々に破綻することを予想しているのでしょうね。

今日本の企業が耐えているのは間違いなく「政府が援助をしている」からです。

一方、世界に目を向けていると、以下のような大企業が破綻しています。

・ヴァージン・オーストラリア航空
・ラタム航空(チリ)
・アビアンカ航空(コロンビア)
・タイ国際航空

これを見ると、政府に余裕のない国の企業から破綻し出している事が分かります。

でも、日本なら大丈夫でしょ?

と思いますか?
思いたいですが・・・

以下図は、日本の債務残高状況と対GDP比のグラフです。

日本の債務残高はGDPの2倍を余裕で超えてきているんですね。

他の先進国と比較しても、債務残高が異常に高いのは一目瞭然ですよね・・・。

そんな国が、余裕があると言えるのでしょうか?

政府が補助をできず有名企業を破綻させた国の債務状況は、日本よりもはるかに良い状況でしたので、この状況から考えても、日本も余裕はそんなにないという事が一目瞭然で分かりますね。

図・ドイツ、カナダ、英国、フランス、アメリカ、イタリアに比べて、日本の債務残高が非常に高いことを示すグラフ。

そして、リスクオフのもう1つは、やっぱりCLOですよね。

CLOというのは、何度も取り上げてきたので、知っている人も多いと思いますが、様々な企業の債務(ローン)の回収権をガッチャンコして、金融商品としてリスク分散のハイリターン商品として投資家に購入させています。

そして、この破綻が起こったのが、リーマンショックですよね。

CLOは、あらゆる業種の債務(ローン)を金融商品としており、他業種という事でリスク分散しているのですが・・・

ここが落とし穴ですよね!!

だって今は、全業種の経済状況が悪化しているわけですから・・・(泣)

という事は、リーマンショック の二の舞になる可能性は十二分にあり得るという事です。

その為、政府の支援の糸が切れた瞬間・・・

ドタバタと破綻していく企業が現れ、そしてCLOが崩壊していくという可能性もありますよね・・・。

それは、日本が引き金になるのではなく、海外企業からそれが始まる可能性もあり・・・予断が許さないという状況です。

しかも、世界でもCLOを大量に保有しているのは、何を隠そう日本の農林中金ですから・・・。

そういうふうに考えると、海外企業の破綻から日本経済の破綻につながるというロジックは、あり得ますね。

さいごに

投資の世界において、ブラックスワンというマーケットにおいてほとんど予想できず、起きたときの衝撃が非常に大きい事象があります。

そう言ったことをおそらく孫さんは予想して、今後の事態を乗り切ろうと考えているのでしょうね。

8.3兆円の確保も、万が一に自社株買いをするための余剰資金といったところでしょうか。

いずれにせよ、今後もまだまだ予断を許さん状況というのは、分かったのではないでしょうか。

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