どうもトラエンです。
トラエンのトラはトラベルのトラであり、旅行が大好きなのですが、そんな旅行好きにはショッキングなニュースです。
まぁ、このコロナ禍において、厳しいのは理解していましたが・・・
数字にすると本当に辛いですね(泣)
本記事のポイントは以下です。
✔︎ JTBリストラ発表
✔︎ 財務状況からもJTBが危ない?
JTBがリストラ発表
あの旅行業界最大手のJTBが国内外で6,500人もの人員削減に踏み切ると発表しました。
これは、国内外グループ会社の全社員の20%程度に当たります。
決算状況はどうなの?
ではJTBの中間決算の概要はどうだったのか?
以下が2020年上期(4-9月期)の業績です。
(出典元:JTBグループ2020年4-9月期 連結決算概要)
売上は、何と8割近く落ちていますね。
これは、経営危機というレベルを超えている様に思えます。
そのため、最終損益は、もちろんマイナス(▼)782億円という赤字です。
部門別に見ても、国内旅行は、GoToの影響もあってか、多少マシ?かもしれませんが、全体的に壊滅的状態である事がわかります。
この赤字を受けて、純資産は、マイナス(▼)835億円の737億円となり、自己資本比率はマイナス(▼)12.9ポイントの11.4%まで低下しています。
自己資本比率は、高ければ高いほど良いのですが、黒字企業だと27%程度です。
でも、まだまだ自己資本比率は下がっていく可能性もあるため、リストラという禁じ手で、早めに手を打ったという感じでしょうね。
資金繰りに奔走
この現状を打破するためには、JTBも資金繰りをしていく必要があります。
赤字だったとしても、キャッシュがあれば企業としては生き残れますので、当然の対応ですね。
2020年9月末における現預金は3,182億円となっています。
一方で、2020年4-9月における本業でのキャッシュ流出額(営業キャッシュフローの赤字)は229億円でした。
これが通年続くとすれば、マイナス(▼)500億円弱のキャッシュ流出です。
また、販管費は、1,043億円ですので、全てがキャッシュアウトではないとはいえ、年間2,000億円近いコストが発生しています。
となると・・・この売上状態が続けば、後1年半くらいで資金繰りの問題に直面してきそうですね・・・。
ちなみに、2020年上期(4-9月)は、短期借入の増額328億円、及び長期借入の増額502億円を調達しています。
なので、現預金はそれを踏まえての結果となっていますが、この影響もあり自己資本比率は急低下しており、財務内容も悪化中・・・。
こうなると銀行からの追加融資は厳しいですよね(泣)
さいごに
まぁ、国内旅行業界最大手のJTBですらこの状況ですから、間違いなく旅行業界は厳しいですね。
みんな旅行に行きたいけど、いけないという状況で、いつまで耐えられるか・・・。
政府を庇うわけではありませんが、GoToトラベルは彼らにとっても待ち望んだ対策だったでしょうが、ここにきてコロナ急拡大となり、ストップしてしまっています。
本当に本当に、ワクチンが日本に入ってくるのを期待したいです・・・。
このままでは、世界経済が壊れてしまいますね・・・。
でも、こういう状況だからこそ悲観的にならずに、我々個人投資家としては、しっかり今のうちに投資スキルを磨き、体力をつけていく必要があります。
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