投資をする上で、一番大事なことは「資産を守る」ことです。
しかし、投資をするにしても、市場に多くの情報が溢れすぎていて、どうすれば良いかわからない人が溢れています。
この記事では、そんな個人投資家のために、経済ニュースをどうやって読み解けば、実際の投資に活かせるのか、解説します。
この記事のポイントは以下です。
・中国経済の状況
・米中問題への影響
・個人投資家としてどう対応すべきか
中国経済崩壊の始まりか
高い成長率を続けていた中国経済ですが、ここにきて陰りが見えてきています。
オックスフォードエコノミクスによると、中国のGDP(国内総生産)の成長率が6%と発表されているものを5.4%に下方修正していましたが、さらに3.4%まで下方修正する可能性もあると発表していました。
この事からも中国経済に大きな陰りが見え出している事がわかります。
このような状況で、コロナウイルスが発生したわけです。これは非常に大きな影響を及ぼしており、中国銀行の不良債権は、感染拡大が4月までにピークを迎えなければ、最大7兆7000億元(1兆1000億ドル)の不良債権に直面する可能性があるとS&Pグローバル・レーディングは、発表しました。
この理由は、コロナウイルス の影響で、中国の生産活動は混乱し、一部の企業や世帯は債務返済に苦しんでいるため、中国金融規制当局はこれまでに、金利引き下げやローン期間の延長を金融機関に促しています。
いわゆる、ローン返済を待ってあげるように、お上が通達を出しているという状況ですね。さらに、もし追加融資を欲しい企業も多く出てきそうなので、そのリストをまとめている状況のようです。
しかし、これは実体経済が回っている状態なら良いでしょうが、もしGDPも下がり経済成長が落ち込み出した状態で、これをやると・・・
一気に借金を返せない可能性がある人に追加で借金をさせる訳ですから、経済が冷え込む可能性があるので、非常に危険な状態ですね。
コロナウイルスの影響で経済が回っていない
日本では、中国の工場が再開したなどの報道がされていますが、実はまだまだ工場の稼働は一部に限定されています。
というのも、工場が稼働したとしても、工場で製品を作る材料が届いていないのです。いわゆる「サプライチェーン」が分断されている状態です。
超簡単に言うと、スマホを作るにしろ「画面」「電池」「カメラ」「記憶メモリ」「携帯カバー」「塗料」など多くの部品で構成されています。その多くの部品のうち一部でも揃わないと、スマホが完成しません。
この多くの部品が集まるべき工場にものを送るには、トラックなどで配送しますよね。と言うことは、交通が動いていないといけません。しかし、以下図の通り、交通が中国は動いていないのです。
だから、完成品を作る工場に、材料が集まらず、スマホが完成しないと言う状況です。それぞれが稼働したとしても、それをつなぐ交通網が分断されていては、「サプライチェーン」が繋がりません。
アリババのCFOも危機的発言
このような中国の状態を受け、アリババのCEOが12月に終了した四半期の好調な財務結果の報告の後に以下のように発言しています。
「中国経済の経済が危機的な状況に落ち込み、2/3がシャットダウンされる可能性がある」
また、アリババのCFOも、この状況について、「製造業のハブがシャットアウトされ、モノ・サービスの需求が落ち込み、労働者も工場に働きに行けず、長期にわたり生産が滞る」とコメントしています。
さいごに(個人投資家として)
では、このような状況において、個人投資家としてどうすれば良いのか?
本来であれば、米中貿易問題で、関税引き下げが行われたので、今後はリスクオンの市場であったにも関わらず、コロナウイルスの影響が出てきました。
こうなってくると、アメリカにとっても、ものの生産が滞ってきますので、次回の経済指標発表である鉱工業生産指数という鉄鋼、一般機械、電気機器、精密機器の生産状況を表すデータに影響が出てくる可能性があります。
もちろん、データが悪ければ、リスクオンで円が買われていきますね。
そして、この状況が続けば、信用取引であれば、ショート(空売り)で攻められますが、現物取引の場合は、待ちを貫く必要があります。
また、中国経済が崩壊していくということは、アメリカにとっては有利に働く可能性があるので、強気な姿勢を見せ始める可能性もあります。
この辺りを理解する力がつけば、投資も経済も学べ本当に人生が明るくなります。
ただ、少し苦手という人は、問い合わせしていただければ、無料で相談に乗りますよ。
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