三菱UFJファイナンシャルグループは、以前よりMUFGコインというのを発行すると報道されていましたが、どうも方向転換という結果になった様です。
その事について紹介します。
MUFGコインとは?
MUFGコインというのは、2017年に約1,500人の社員を対象とし、丸の内本社ビル内にあるコンビニで商品購入の実証実験をしています。
MUFGグループが発行するコインであるため、実用化すれば、銀行の送金手数料にも使えますし、コンビニ店舗や飲食店での支払いに利用できる様になります。
ここまでは、普通のデジタル通貨です。
一番違うのは、1MUFG = 1円に固定という事です。
そのため、投資目的での利用というよりも、実用面での利用に応えるために、製作されたコインである事がわかります。
MUFGとリクルートが共同出資
MUFGは、もともと2019年中に、単独でMUFGの実用化を行う予定として以前から報道されていました。
しかし、単独での展開は、社内の実証実験の結果「難しい」と判断した様です。
そのため、リクルート社と組み、MUFGのデジタル通貨(通称:coin)を展開することを発表しました。
また、運用の権利についても、リクルート社とMUFGが共同出資する新会社にて移るということです。
coinの狙っている市場というのは、飲食産業での利用ですが、リクルートと組むことで、「ホットペッパー」「じゃらんネット」などの予約サービスで展開できるので、その中での市場が拡大されていきそうです。
さいごに
投機目的では無い、キャッシュレスツールとしての地位を確立したいと狙っているcoinですが、すでに国内でも、LINE Pay, Pay Payなど複数のキャッシュレス通貨が乱立しています。
特に先日のYahooとLINEのが手を組むというニュースにより、さらにこれらのキャッシュレスツールは知名度を上げたため、MUFGが狙う市場もこれらのツールに占有されています。
従い、三菱UFJグループの打ち手が後手に回っている感じがあり、この通貨が市場を占有するのは、疑問がありますね。
もう1つこれらの通貨との違いを決定づける何かが無いとなかなか流通は難しそうですね。
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