プーチン大統領が、中東に手を伸ばしだしましたね。
これがどういう事なのか?そして、今後の世界にどのような影響を与えるのか?
ロシアが中東の警察になる?
ロシアは、2019年10月22日に、ロシア南部のソチの大統領別邸にトルコのエルドラン大統領を迎え、ロシア・トルコ合意を行いました。
今回の合意では、以下が合意されました。
・シリア領土の統一とトルコの安全保障を守る。
・ロシアはシリア北東部のトルコ国境地帯からクルド武装勢力YPGの部隊を10月23日正午から150時間以内に撤退させる。
・トルコ国境から10キロの範囲までロシアとトルコの軍事警察部隊が共同パトロールする。
これは、トルコとシリアは、陸続きで国境が繋がっており、シリアにいるIS(イスラム国)などのテロ組織や、武装勢力からの脅威を軽減したいと考えています。
今までは、アメリカが、シリア側に軍を配備し、シリア側からトルコへ攻撃しないように警備していましたし、逆もないように警備していましたが、
アメリカは、そこから撤退し、今後はロシアがその役割を担うという事ですね。
これにより、中東内で、信頼を得る事で、ロシアの影響力が強まりそうですね。
ロシアの中東での狙いは??
ロシアは、昔から、凍らない港が欲しいと考えており、凍らない港があれば、世界との貿易がさらに進むと考えています。
そんな中、アメリカがいなくなった後の中東の警察を担い、中東からの信頼も得て、ロシアによる安全保障を中東で広めていきたいと考えているのでしょう。
そうすれば、トルコ・サウジアラビア・イラン・イスラエルなどの相対立する国家と個別に軍事面やエネルギー面での関係を強化できます。
特に軍事貿易をロシアは、重要視しているようで、すでに、以下のような国々に、武器を輸出しています。
イラン S300
シリア S300
トルコ S400
S300,400とは・・・ロシアの防空ミサイルシステム
ロシアは、過去サウジアラビアが原油増産に踏み切り、原油価格を下落したことが原因で、ソビエトが崩壊する要因の1つとなりました。
過去に、中東に痛い目に遭わされたが、今回は、中東での軍事貿易をきっかけに、世界のキープレーヤーに戻ろうとしている事が分かると思います。
さいごに
中国による、一帯一路構想。そして、それに対するアメリカの制裁。さらに、密かに中東から影響力を伸ばそうとしているロシア。
世界の戦いがさらに、盛り上がりつつありますが、日本はこれに対してどう動くのか?ロシアに対して、歩み寄るのか?見ものですね。
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