どうもトラエンです。
2050年までに脱炭素社会の実現を目指す「改正地球温暖化推進法」が2021年5月26日の参議院本会議で解決されました。
これがどういう事なのか?
ただの環境問題だと認識ではNGですので、それについて解説します。
本記事のポイントは以下です。
✔︎ エネルギーと世界の覇権
✔︎ 次の覇権は何がポイントか?
エネルギーと世界の覇権
そもそも、戦後の国際社会における枠組みは、基本的に米国が作り上げてきたものですが、その理由は、やはりエネルギー源を抑えているということが、いちばんの要因です。
米国は、第二次世界大戦後、圧倒的な経済力と軍事力を背景に、全世界にドル経済圏を確立し、世界のリーダーとして君臨してきました。
その理由が、石油というエネルギー源を抑えていたからということですね。
石油ビジネスの多くは、石油メジャーと呼ばれる米国企業が牛耳っており、石油の決済は、ドル建てで行われています。
えっ?でも中東があるじゃんと思われる人もいると思いますが、中東から石油を輸入する場合でも、制海権を米国が抑えているので、米国の軍事力に頼らざるを得ないんですね。
しかも、今やシェール革命により米国はサウジアラビアを抜いて世界最大の石油産出国になっています。
先進国の中でも米国だけがエネルギーを自給できて、他の国は石油を輸入しないと経済活動が維持できないんです・・・。
米国以外の先進国は、石油がないと、発電もできないですし、車も動かせない、工場も稼働できないということですから、これだけでエネルギー源を抑えている米国がどれだけ世界に対して影響力を発揮できているか、分かりますよね。
ただ・・・
今回の法案可決により、エネルギー源が変わるかもしれないため、世界でも大きくの覇権が変わる可能性があるということです。
中国も脱炭素に動く?
あれだけ、空気汚染が叫ばれている中国ですが、その原因は、やはり車やバイク、工場などによる化石燃料を使った大気汚染ですよね。
その中国までもが2060年までのCO2排出量ゼロ宣言を行い、脱炭素シフトを発表し、世界を驚かせています。
でも、中国が本当に環境問題を考えての行動だと思えますか?違いますよね?
これもまた、今後の世界覇権をかけた争いに参戦したということです。
今までは、やはり世界の工場である中国にとって脱炭素に消極的だったんですが、この脱炭素の流れが、今のポジションだと不利に動くと考えたんでしょうね。
次期リーダを狙い、動き出した感がありますね。
これまで、脱炭素の議論をリードしていたのは、欧州勢であり、環境技術においても先行していました。
しかし、米国も脱炭素にシフトしており、中国も同様の動きを見せてきましたから、今後の覇権争いが強まることは間違い無いですね。
さいごに
最初に話した通り、エネルギー源と世界の覇権は常にセットでした。
20世紀に起きた2度の世界大戦も鉄と石炭をめぐるドイツ・フランス両国の確執が大きな原因となり、世界大戦に発展していきました。
結果として、資源確保を巡る争いが悲惨な状況になると判断して、EUが発足する形となりましたよね。
20世紀に入り、エネルギー源が石炭から石油へと移り、石油と軍事技術が密接な関係を持ち始め、戦略的いな商品となっていったわけです。
まぁ、エネルギー源を止めてしまえば、その国が衰退していく訳ですから、経済制裁ということが容易にできる訳ですよね。
そのエネルギー源が変わってしまえば、今の米国の影響力が変わる可能性が大きくなってきます。
ただ、再生エネルギーというのは、資源はどの国にもある訳ですよね。だって、太陽光や風なんかは多少の違いはあれど、どの国にだってありますから。
そうなってくると、どの国も他国に頼らずに、生きていける訳です。そうなると、覇権は誰が、何をもとに牛耳っていくのか?ここが、次世代の覇権争いで重要なポイントになってくるでしょう。
そして、そこが分かってきたら、次の投資するべきポイントがどこなのか、見えてきますよね。
次の、覇権争いも楽しみですね。
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