ソフトバンクがなぜARMを手放したのか|5分で解説

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なかなか厳しい状況が続くソフトバンクが気になるトラエンです。

そんなソフトバンクがNVDIAへARMの売却をしましたので、そのニュースの解説をしていきたいと思います。

このニュース結構奥が深いニュースで、「へぇ〜」で終わらせるのはもったいないですね。

本記事のポイントは以下です。

✔︎ ARM売却の裏側とは?
✔︎ ソフトバンクの財務状態は大丈夫?

ARMの売却決定

ソフトバンクは、スマホを中心に多くのデバイスに搭載するSoC(System on Chip)の心臓部にあるCPUなどの半導体設計を手がける英国のArm社を2016年に3.3兆円で買収しました。

まぁ、このArm社は色々ありましたよね。

Arm社の事業をグループ会社内で売却し、わざと損益を出す事で、日本で税金逃れをしたりなど・・・詳細は以下を参照してください。

しかし、この3.3兆円で買収したArm社をなんと2020年9月14日に米国のNVIDIA社に売却いたしました。

売却額は、400億米ドル(約4.2兆円)ですね。

まぁ、売却益は出ているので、損はしていない訳ですが・・・

もともと孫さんはこのArm社の買収には、IoT時代の半導体事業を牛耳りたいという思いがあった訳です。

というのも、Arm社は、以下の通り、それぞれの事業で半導体のマーケットシェアーを牛耳っています。

✔︎ スマホ 95%
✔︎ タブレット 90%
✔︎ ウェアラブル 90%
✔︎ ストレージ 90%
✔︎ 車載情報機器 95%
✔︎ マイクロコントローラ 30%
✔︎ 通信機器 60%
✔︎ 家電製品 60%

そして、もう1つの強みは、Arm社のビジネスモデルは、ライセンスビジネスです。

これはどういうことかというと、半導体において、設計・開発・生産という工程があるのですが、この開発はとても高度な研究開発力が必要なんですよね・・・。

そして、生産となると、工場を持ったりする必要がありますが、開発であれば、オフィスで対応可能です。

なので、莫大な固定資産などを持たなくても良く、スペースも取らないです。

そして、このArm社は、この開発に特化した会社なんですね。

そして、Arm社の開発したチップを、各スマホなどで使用してもらえば、使用してもらうだけ、ライセンス料が発生するんです。

だからこそ、価値が高く、これができるのは世界で数社しかいないので、重宝され、結果シェアーがトップなんですね。

ただ、世界中がまだIoT時代に追いついていないというのも事実なので、直近は事業の売り上げが悪かったみたいですね・・・。

でも、いずれ必ずIoT時代は、必ず来ますし、約束された未来なので、今売るというのは・・・それだけソフトバンクの財務状況が厳しいという事の裏付けでしょうね・・・。

そんなにやばい財務状況は危険なの?

ソフトバンクグループの今一番足を引っ張っているのは、間違いなくソフトバンク・ビジョン・ファンドでしょうね。

多くの情報を私も記載してきましたが、代表的な失敗した投資先は、以下ですね。

✔︎ OYO
✔︎ WeWork
✔︎ OneWeb 等

さらに、ソフトバンクビジョンファンドは、出資者であるサウジに対して、7%の利回りを保証しているようですので・・・。

儲かっていない上に7%の利回りも払わなければいけないというダブルパンチ状態です。

さらに、さらに、

孫さんは、ソフトバンクグループの株を担保に借金をしているので、ソフトバンクグループの株価が暴落したことで、

金融機関から追証(追加証拠金の支払い)を求められているんですね。

だからこそ、ソフトバンクは、自社が持っている優良資産を売却し、自社株買いを行なって、株価を買い支えしている訳です。

さいごに

まぁ、投資家にとっては、短期的に見れば、ソフトバンクが自社株買いを行い、買い支えてくれて、株価が上がる事は「ハッピー」なニュースな訳ですので、OKだと思います。

ただ、長期的に見れば、まぁ今のソフトバンクは健全な状態では無い事は明らかですよね。

これをどう読み取って、次の投資につなげるのか!

ここがポイントになりそうですね。

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