やはり大きなお金の流れというのは、しっかり把握しておかないと、「木を見て森を見ず」というのは、良くないので、その辺りもしっかり見ていきたいと思っているトラエンです。
今回の記事は、その中でもチャイナのお金の流れについて考察します。
記事のポイントは以下です。
✔︎ チャイナマネーが欧米から離れる
✔︎ チャイナマネーは今後どこにいくの?
中国の投資は欧米から離れている
今回はチャイナマネーの動向を見る必要があり、それにちょうど良い指標というのがあります。
それが、対外直接投資(ODI)という指標です。
これは、国外で事業活動を行うために企業を買収したり、生産設備などに投資したりすることを「対外直接投資」って呼びます。
実は、この中国の対外直接投資なんですが、2016年に1701億ドルを記録して以来、3年連続で減少中です。
2019年は1106億ドル(対前年比18%減)となっているんですね。
まぁ、これには、以下のような理由があります。
(1)中国自身のODI政策の変更
(2)欧米の外資投資における規制強化
(1)というのは、「一帯一路」構想の推進でガンガン諸外国を責めていたのですが、中国政府が、方向転換し、
2018年3月1日施行で「企業海外投資管理弁法」という法案を成立させました。
これは、超ざっくりいうと高リスクのある海外案件の抑制や投資リスクの適切な管理を行うというものですね。
その結果、3年連続で中国の諸外国に対する対外直接投資というのは、減少傾向なんですよね。
(2)は、まぁ分かっている通り中国を念頭に、欧米が安全保障に関わる業種への海外からの投資規制を強化しています。
ドイツは、外国貿易管理令が改正され、外国企業のドイツ企業買収に対する審査が厳格化されています。
中国自身も、海外企業の規制強化に伴い、変なリスクのある案件は、そもそも投資に対して慎重になり出している結果、チャイナマネーが、徐々に違う方向に流れ出している感じですね。
チャイナマネーはどこにいくの?
実は欧米ではチャイナマネーは、どんどん逃げていっているんですが、やっぱり規制を受けない箇所はチャイナマネーが伸びているんですよね。
国別で言うと、以下です。
・インドネシア
・カンボジア
・フィリピン
・インド
・トルコ
・パキスタン
日本貿易振興機構によると、中国の対ベトナム投資は2018年から急増して、2019年上半期に投資国として1位になったようです。
投資の目的は、やっぱりコスト削減・貿易摩擦の影響回避なんですが、
中国企業がさらなるコスト低減のために東南アジアに目を向けているので、これは日本企業にとってはかなり辛い状況ですね・・・。
ただ、こうなってくるとやはり東南アジアが、チャイナマネーで潤ってくるので、東南アジアに目を向けたビジネス展開している日本企業というのは成長してくる可能性は高いですね。
ちょっと調べなくてはいけませんね。
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