実経済が回っていない状態で、日々今後の生活について頭を悩ませているトラエンです。
本記事のテーマはリーマンショックとコロナショックどちらがややこしいかについて記載します。
本記事のポイントは以下です。
✔︎ コロナによる経済打撃
✔︎ コロナがタチの悪い2つの理由
経済は本当に大打撃を受けている
以下の図は、大和総研が作成していた短期的にコロナが収束するシナリオと長期的にコロナが収束するシナリオでどの程度、経済影響があるかを比較したものです。
まぁ、分かってはいましたが、以下の通りです。
短期的 33.0兆円
長期的 48.8兆円
まぁ、そりゃそうですよね。
短期的であれ長期的であれ、実質GDPは押し下げられますもんね。
世界経済が低迷していき輸出も低迷
↓
自粛による個人消費の減少
↓
海外旅行者(インバウンド)の減少
↓
経済低迷
こういうシナリオは簡単に描けますしね。
リーマンよりコロナのココがやばい
よく問い合わせで、リーマンショックとコロナショックどっちがやばいですか?
という質問を受けますが・・・。
この2つは全く性質が違います。
ここをまず理解しないといけません。
私的には、コロナショックの方が質が悪いです。というのも、経済の3要素というのは「ヒト・モノ・カネ」です。
マーケティングなどを行うときも、現状を知るために、自分たちの事業が、今どこの分野にお金をかけて、人を当てているかなどをチェックします。
この様に、経済を回すためや、事業を行うためには、常にこの「ヒト・モノ・カネ」というのは、セットなんですよね。
リーマンショックの場合は、この中の「カネ」が影響を受けたわけです。
一方、コロナショックでは、「ヒト・モノ」の動きが完全に止まりました。
結果として、ヒトが動かないわけですから、以下の様な業種は大打撃を受けましたよね。
観光・運輸・外食・イベント・レジャー
この前提を理解した上で、なぜコロナの方がタチが悪いのか?それは・・・
FRBのパウエル議長も言っていましたが「経済政策として利下げを行なっても感染症は減らないし、サプライチェーンの修復もできない。」という事です。
結局今回の根本原因は、当たり前ですがコロナなわけですよね。感染症による人命の危機なわけです。
なので、例え中央銀行が、色々な経済対策を取ったとしても、効果が薄いわけです。
しかも、日本なんて既にマイナス金利まで導入しているので、これ以上対策のしようがないわけですよね。
リーマンショックの時は、中国が約4兆元(約57兆円)の大型経済対策を取って世界経済を支えましたが、今回の震源地である中国にそんな体力はないわけです。
だからタチが悪いんですよね。
次に、サプライチェーンへの打撃から局所的な「スタグフレーションのリスク」が発生します。
おいおいトラエン難しい言葉使うなよと言われそうですが、大丈夫です。
これは、スタグルレーションというのは、景気が悪化している時に、物価が上がるという事です。
例えば、スーパーに行った時、最近じゃがいもが、めちゃめちゃ高かったです。
これは、農家の人も運輸業の人もなかなか動けない状況なわけですよね。
だから、物価が上がっていくわけです。
結果として、景気後退しているのに物価が上がっていますよね。これがまさにスタグフレーションの前兆です・・・。
もう最悪ですね。
さいごに
政府も相当頭を抱えているとは思いますが、我々個人もしっかり自分の未来を描いて色々な対策をとる必要があります。
以前総務省が出していた結果によると、失業率が1%上昇すると、驚くことに自殺者が1,800程度増加する傾向があると発表されていました。
2003年にイラク戦争秒読みやソニーショックと言われた経済危機があり、失業率が5.3%上昇し、自殺者は、8897人まで増加したそうです。
リーマンショック後の失業率も5.1%増加し、同様に自殺者が8377人に達しました。
最近は、失業率が2%台まで減少していたので、自殺者も減少傾向だった様ですが・・・。
今回のコロナによりまさかの6.7%まで失業率が増加しています。
コロナから人を守るつもりが、自ら命を断つ人が増えれば、元も子もないですよね。
だからこそ、最大のピンチになる前に、未来を予想し、準備をしていかないといけませんね。
そして今うまく行っていても、慢心は最大の敵ですので、最大のピンチに備えておく必要はあります。
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