どうもトラエンです。
コロナショックにより、大荒れが続く金融経済市場ですが、やはり実体経済が止まっているため、今までの経済状況と少し異なりますね。
この実体経済が止まっている事で、リーマンショック などとは違う現象が起こっていますので、紹介します。この記事のポイントは以下です。
● リーマンショックとは違う今の金融経済
● キャッシュ化が進む?
コロナによる金融経済の影響
コロナショックが影響し、欧米の金融市場は、荒れ放題です。
ニューヨーク株式市場は、サーキットブレーカーまでも発動しています。
サーキットブレーカーとは、取引価格が急激に大きく変動した場合に、過熱した取引(相場)に制限を課す仕組みをいいます。
これにより、一時的な取引停止などを強制的に実施し、投資者の不安心理等を鎮め、冷静な投資判断を促し、相場の乱高下を防止するのが目的となっています。
ただ、コロナショックによる株式市場の動きは今までと少し違いました。
通常であれば、ダウ平均が下がれば、リスク回避から、米国債や金(ゴールド)が買われるパターンが多いです。
しかし、以下を見ていただければ分かりますが、
リーマンショック時とは違い、リスクオフ(リスク回避)の動きではあるものの、安全資産(金・国債)である市場も含め全て大幅反落が続いています。
キャッシュ化が進められている
株式市場や債権、金(ゴールド)において、反落が続いている事が読み取れました。
また、週末は一気にドル買い、円売りが進みました。
以下のチャートを見れば一目瞭然ですが、ドルが買われ、ユーロと日本円が多く売られている事が分かります。
この事からも、現在金融経済は、リスクオフ(リスク回避)というよりも、なんとか資産を守るために、キャッシュ・イズ・キングの考えからドルが買われ、キャッシュ化が進められているのではないかという事が読み取れます。
さいごに
リーマンショックの際は、金融危機が主要因であったため、各国中央銀行の利下げや、国債の買い支えというのが、有効的な対応策でした。
しかし、今の大きな問題は実体経済がストップしてしまっているという点です。
イタリアは、実体経済がストップしており、私のイタリアの友人も、会社や学校などに多大な影響があっていると言っています。
また、イタリアの病院によっては、医療体制が整っておらず、90歳の老人の人工呼吸器を外し、若者にそれを回さなくてはいけない状況にまで陥っているようです。
このような状況から、イタリアの国債は、「売りが売り」を呼んでおり、10年最利回りは、まさかの7%まで急激に高騰しました。
この対策としてECBは、7500億ユーロの枠を設けて、2020年末までに国債や社債などを購入する事を発表しました。
この様に、イタリアも含め、世界中の国々が、元々の原因が実体経済のストップという原因にもかかわらず、目の前の火消しに追われているという状況です。
従い、今の市場を見て、「もう底入り」したなという安易な考えで投資するのではなく、コロナのワクチンができるまで、ロットを最小にして市場で戦っていく必要がありますね。
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