天才投資家ジム・ロジャーズ氏が、メディアに対する発言について、本当かどうか、個人的意見も踏まえ検討してみました。
日本から早く逃げろは本当か?
天才投資家ジム・ロジャーズ氏が、メディアに対して、以下のようなコメントをしていました。
<名言ピックアップ その1>
「私が日本に住む10歳の子どもであれば、一刻も早く日本を飛び出すことを考えるだろう。中国や韓国に移住したほうが、よほど豊かに生活できるのだから」出典:『日本への警告 米中朝鮮半島の激変から人とお金の動きを見抜く』著:ジム・ロジャーズ/刊:講談社+α新書
今回の著書は、ジム・ロジャーズ氏の最新作で、タイトルにあるように、日本への強い警笛を鳴らしている書という内容になっていました。
書籍の中では日本が抱えている以下のような問題点を理由に日本から逃げることを語っています。
・少子高齢化
・人口減
・国による膨大な借金
確かに、これは日本が抱える大きな問題点です。
しかし、この問題点は20年ほど前から言われている現状であります。
そして、仮に日本がダメになるから他の国に移住しようと言ったところで、簡単な話ではありません。
例えば、中国の人々も世界中に移民しています。ところがよく見ると移住先に出陳地をベースとした互助会があったり、宗教的なネットワークで繋がっていたり、新天地でのサポート基盤があるからこそ、移民として成功しているわけです。
今の日本でどう勝負する?!
日本の問題点は確かであり、もう少し先を見据えると、確かに、日本はとんでもないスピードで超高齢化社会を迎えます。
例えば、歴史の話で言えば、このように問題点を煽(あお)って大きな問題で言えば、
「オイルショック」
です。
これは中東で戦争が勃発し、OPEC(石油輸出機構)が原油の供給制限を行い、輸出価格を大幅に引き上げた事がトリガー(原因)となりました。
日本国民やメディアは、「石油の供給が止まれば、日本はモノ不足になる」と考え、パニックになり、買い占めが起きたというのが、オイルショックです。
当時は、あと30年で地球上から石油が掘り尽くされると言われていました・・・。
しかし、現状は、まだ石油はあります。要因としては、脱石油化の流れやシェール革命等の技術革新、採掘制度などが上がっており、消費量が減り、供給量が上ったことから、45年前の予想は外れたという結果です。
このような歴史から、「ここから逃げろ!」という考えは、少し早計な気がします。
例えば、今後超高齢化社会になれば、高齢者が社会復帰するための技術産業であったり、高齢者に向けたサービスという分野は市場が大きくなり、ビジネスチャンスも増えていくでしょう。
こういう目線からいくと、まだまだチャンスはあります。
しかし、ロジャーズ氏のいう通り、今の日本の抱える問題点は大きいものであり、こういうリスクを認識しつつ、自分へ展開する事が重要です。
さいごに
以下のスティーブン・コビー著書の成功者になるための7つの習慣にも記載していますが、我々は常に「私的成功の主体性を発揮する」を意識する必要があります。
我々の力では、少子高齢化や日本の借金についての問題は解決できません。
我々が出来る事は、このリスクを理解し、自分の将来を思い描き、何をするかです。
私の場合であれば、本業と副業、投資のスキルをさらに磨き、今後迫り来る、リストラ社会を乗り切り、子供達や関係者にそのスキルを分配する事です。
もちろん、その生活であれば、今は日本にいなくても出来るので、結果としてロジャーズ氏のコメントの対策は出来ます。
ぜひ、皆さんもいろいろ検討し、コメントください。
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