世界経済危機が発生した場合、その震源地はやはり日本になる可能性が大きいですね。
よく私から紹介しているCLOという金融商品について、再度警告です!
CLOは、なんども紹介しているので、ご存知の方も多いと思いますが、
通常の金融機関では信用度が引くため、融資をしないところに対して融資をした際に、金利を高くして融資をしたローン(債権)を証券化したものをCLOと言います。
いわゆるサブプライム(信用度の低い)の人たちに貸したお金の債権を組み合わせて証券化し、一般の投資家に販売しているという事です。
その事について、もう少し深く紹介します。
CLOを一番買っているのは日本?
CLOを国内で一番購入しているのは、農林中央銀行です。
農林中金は、すでに8兆円近い額をCLOに投資しています。この投資推移の異常さについては、ぜひ以下を参照ください。
そして、その次に国内銀行でCLOを保有しているのは、三菱UFJファイナンシャルグループです。
三菱UFJは、2兆5000億円程度保有しています。
その次が、ゆうちょ銀行で、1兆5241億円程度です。さらに、ゆうちょ銀行は、直近の9ヶ月で5000億円も追加投資しており、とんでもない勢いで投資している事がわかります。
この農林中金・三菱UFJ・ゆうちょ銀行という3つの金融機関で国内の大半の保有を占めているのが現状です。
さらに、世界的に見ても、2018年度の日銀の調査によると、国内金融機関のCLOへの投資額は、2015年の2.5倍以上にも達しており、
世界全体の15%にも達しているということです。
このCLOとは、アメリカの金融機関が信用度の低いアメリカ企業への債権を集めて作ったものが多く、
日本の金融機関がアメリカの経済成長を助けるために債権を購入しているのではないか?という考えが浮かんでもおかしくないですね。
日銀も・金融庁も警笛を鳴らす
リーマンショック級の経済危機が、ここ数年で発生すると予想されていますが、それが発生した場合、このCLOの価値は2〜3割程度まで下落すると言われています。
農林中金に至っては、8兆円近く投資しているため、金融危機が発生すれば、6兆円程度が一気に吹っ飛ぶという事です。
さらに、ロイター通信によるとCLOの購入状況で世界のCLOの1/3を日本が購入しており、市場は1兆ドルを突破したと報告しています。
これは、日本がCLO市場を支えているという見方もできますが、世界から見れば、日本以外の投資家は誰もCLOが怖くて購入していないという事です。
そのため、日銀も金融庁も警笛を鳴らしていますが、まだまだ購入を続けているというのが、日本の金融機関の現状です。
さいごに
ここまでくると世界の投資家やウォール街の投資家が日本の金融機関をゴミ箱と言うのが分かりますね。
特に、農林中金については、目も当てられないといった状況です。
むしろこの状況をわかっていながら、続けると言うことは、農林水産省から天下りして農林中金へ来た方々が、国からアメリカを支えるために、強制的に購入するように言われているのではないか?と心配になるくらいです。
何れにせよ、我々は自己資金を守るためにも、世界経済・日本経済がどうなっているのかしっかり注視する必要がありますね。
[…] ● 世界経済危機が起こると日本が最初に終わる・・・ […]