ビットコインが10月に暴落しましたが、その原因を作ったのは、量子コンピュータのニュースによるものでした。
量子コンピュータとは何か?
また、これによってビットコインはどうなるのか?
量子コンピュータってなんなの?
そもそも、量子コンピュータって何がすごいのか?そこが分からないとニュースに対するアレルギー反応が出ますよね。
量子コンピュータを把握する前に、知っておくべきなのは、現在のコンピュータについてです。
よくコンピュータは”0″と”1″で表現されていると聞いた事があると思いますが、どんなに大きな桁数も2進数により”0″と”1″で表現できます。
例えば、以下のような感じです。
0(10進数) = 000(2進数)
1(10進数) = 001(2進数)
2(10進数) = 010(2進数)
4(10進数) = 100(2進数)
上記は、3bit(3桁)の数値で表されますので、2の3乗(2^3)である8通りの組み合わせが可能になります。
従い、従来のパソコンでは、これを逐次計算する必要があります。いわゆる3bitなら8回計算が必要という事です。
一方量子コンピュータは・・・
1つの量子の中に2つの情報(”0″と”1″)を持つ事が出来ます。
今までは、”1″か”0″かくっきりしていたたため、例えば、8という数値を探し出すには、8回逐次計算して出す必要があります。
しかし、量子ビットは、”1″でもあり”0″でもあるので、量子3ビットの場合、同時に(並列処理)8通りの情報を保持する事ができるという事です。
実際に、ある論文の中で記載されている一文で演算速度の爆発的な上昇として以下の通り記載されています。
通常のコンピューターに30桁の0と1の配列を与えれば、およそ10億通りの数値を扱うことができる。ただし各組み合わせを個別に扱わねばならないために、そのための時間とメモリも膨大なものとなる。
一方、量子コンピューターは10億通りの配列を同時に”見る”ことができるため、演算にかかる時間は劇的に短縮される。現在最高のスーパーコンピューターが数千年かけて行うような計算でも、ものの数秒で完了できてしまうのだ。
Googleが量子コンピュータの性能を発表!
2019年10月23日に、Google科学者が開発する量子コンピュータが世界最高性能スーパーコンピュータの計算能力を凌ぐ「量子優位性」を実証発表しました。
ネイチャーリサーチで公開された論文「プログラム可能な超伝導プロセッサを使用した量子超越性」によると、Google53量子ビットプロセッサ「Sycaore(シカモア)」を搭載した量子コンピュータが
世界最速のスーパーコンピュータで約1万年かかる計算を
たったの200秒で完了させたと発表されたのです。
これはとんでもないですね。
量子コンピュータでビットコインが暴落
10月23日の夜ビットコインは上記のGoogleの発表が影響し、ビットコインは、7500USDまで下落しました。
11月4日現在はすでに、値を戻していますが、それだけこの量子コンピュータのニュースに市場が神経質になっている事がわかります。
というのも、量子コンピュータの出現により、暗号化という資産を元に成り立っていたビットコインの価値が揺るがされる可能性があるからです。
ビットコインは、いわゆる裏付けの資産がなく、暗号化という技術を信用し、価値を形作っているにも関わらず、その根本が崩れるとなると、ビットコインの価値はありませんよね。
実は中国が量子科学について先頭を走る・・・
ビットコインの暗号化に対して不安を覚えますよね?
本当にこのまま持っていて良いのか?と。特に、この量子コンピュータを含む量子科学の進捗が次の時代の基軸通貨に非常に大きな影響を与えるでしょう。
そんな量子科学の技術は、アメリカではなく、中国が先頭を走っているのです。
例えば、中国は、量子コンピュータの開発でアメリカを引き離し、ハッキングや暗号解読を不可能にする量子衛星を打ち上げ、これによって、ステルス戦闘機の動きを丸裸にしていると言われています。
この衛星は、2016年8月に世界初の量子衛星通信「墨子号」を打ち上げ、量子暗号通信を飛躍的に向上させたと話題になりました。
一方アメリカは、まだ量子衛星の打ち上げに成功していません。
そして、もし中国が量子コンピュータでも解けない暗号化の通貨を作り出した場合、それはビットコインの信頼を失墜させるものであり、ビットコインに変わり、暗号通貨の覇権を取る可能性があります。
さいごに
この量子の分野においても、米中の貿易戦争が絡んできており、世界の覇権争いが非常に面白く見えてきます。
しかし、我々は、ただこの情報を見てくだけでなく、このようなニュースが出た時に、しっかり未来を予想できるための情報を把握しておく必要があります。
特に2018年に期待するテクノロジーとして量子コンピュータは、21位にランクされていますが、2030年には、4位になるだろうと予想されています。
その頃には、ビットコインはどうなっているのか?しっかり把握しておく必要がありますね。
[…] ● 量子コンピュータって?ビットコインやばいじゃん・・・ […]
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