ダイヤモンドの市場は、約9兆円規模あると言われています。
ただ、その市場が大きく変わろうとしています・・・その市場を脅かす新しいダイヤモンドとは・・・
「合成ダイヤモンド」というものです。
ダイヤモンドは、もともと「紛争ダイヤモンド」という言葉があるくらい、劣悪な環境で取られたダイヤモンドの大量の資金が、武装集団の資金源になっているという話もあります。
そのため、天然ダイヤに対し、異議を唱える団体もいます。
そこで出てきたのが、合成ダイヤモンドです。
合成ダイヤモンドとは、いわゆる人の手で作り出されたダイヤモンドです。
天然のダイヤモンドは、地底の地殻マントルと呼ばれる場所で、高温と圧力がかかり、炭素が変化したものが天然のダイヤモンドです。
一方、合成ダイヤモンドは、天然ダイヤと同じ炭素を使い、圧力をかけて、原石を作り出します。
そして、カットしてしまうと、プロのバイヤーでも見破ることができないほど、精巧な合成ダイヤモンドが出来上がります。
実際に見破るためには、700万円もする機材で、紫外線を当てると、天然ダイヤモンドの方は、炭素以外の不純物であるフッ素が入っているため、強く光ります。
しかし、合成ダイヤモンドは、その様な不純物が入っていませんので、強く光りません。その様な機材がない限り、今は見破るのは難しいと言われているくらいです。
ちなみに、合成ダイヤの値段は、天然ダイヤの1/3程度と格安です。そのため、市場を荒らす存在になるのではないかと言われています。
いわゆる、日本が真珠の養殖に成功し、ヨーロッパに売りさばいたことと同じようなことが、今まさにダイヤモンドで行われようとしているのです。
真珠の際も、最初は、偽物だとして、叩かれましたが、結果として裁判で偽物の真珠ではないとして判決が出た事で、一気に広がりを見せました。
この様なことが「合成ダイヤ」と「天然ダイヤ」でも今起ころうとしています。
そして、この合成ダイヤ市場の覇権争いを、中国とアメリカでやろうとしており、今後目が離せない状態となっています。
特にIT企業が集まるシリコンバレーに拠点を置く、「ダイヤモンド・ファンドリー社」は、これまでにない高品質な合成ダイヤの生産に成功したという事で、注目を集めそうだなと、一人で考えています。
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