ゴーンさんが抜けた後の日産自動車が気になっているトラエンです。
今回のニュースは、業績に陰りが見えてきている日産自動車についてです。
本記事のポイントは以下の通りです。
✔︎ 日産自動車の政府保証借入の裏側とは?
✔︎ どうやって裏側を見れば良いのか?
日産自動車|政府保証借入とは?
まずは単語の説明からですが、
借入とは、そのままの意味で、金融機関から、資金の融資を受けるという意味ですね。
そして、政府保証です。
まぁ、これもそのままなんですが、金融機関に対して、日産自動車が万が一返済できない場合、政府が返済を保証するというものです。
そして、この政府保証借入を活用し、日産自動車が金融機関から借入をしていたというニュースが以下の通り発信されていました。
詳細の記事内容は以下の通りです。
日産に政府保証1300億円 8割国負担、過去最大―政投銀
2020年09月07日 時事ドットコムニュース日本政策投資銀行が5月に決めた日産自動車への危機対応融資1800億円のうち、1300億円に政府保証を付けていたことが7日、分かった。返済が滞った場合、保証分の8割を国が実質補填(ほてん)するため、国民負担が生じる恐れがある。危機対応融資の政府保証額としては過去最大となる。
新型コロナウイルスの感染拡大を受け、日産は販売不振に陥るなど大きな打撃を受けた。関係者によると、政投銀の融資がなければ資金繰りが悪化する恐れがあり、緊急に政府保証付き融資を決めた。日産は多くの雇用や下請け会社を抱え、社会や経済への影響が大きく、大規模な融資を迅速に決める必要があると判断したとみられる。
政府は、新型コロナの影響を受けた企業の資金繰りを支援するため、政府系金融機関を通じて危機対応融資を実施している。貸し手は融資の焦げ付きに備えて政府保証に当たる「損害担保契約」を付けることができる。2009年に経営再建中の日本航空に対し約670億円の政府保証付き融資を実施した例があるが、同社は翌年に経営破綻し、約470億円の国民負担が生じた。新型コロナで損害担保が付いたのは日産が初めて。
この記事の内容から、日産自動車が政府から支援を受けて、借入したのか!
「へぇ〜〜」で終わってはいけません!
これは、日産自動車が金融機関から借入をするのに、政府のバックがあり、やっと金融機関から融資が降りたということであり、
そのお金は我々国民の税金ですよね(泣)
しかもですよ・・・
日産自動車というのは、2020年6月の決算で報告されていましたが、現金及び預金というのが、1兆3000億円(以下図参照)あるんです。
すぐに現金に変えられる流動資産で言えば、約9兆円もある企業が、たった1%程度である1,300億円の借入を政府保証がないと借りられないという状況なんです・・・。
ここまで書けばわかると思いますが・・・
日産自動車の資金繰りが相当厳しいという事が分かりますよね・・・。
もしかしたら、民間銀行は、日産自動車は、もう泥舟なので救えないという風に考えている可能性があるという事です。
最初、日産株が底値の時に、少し買おうかと思っていましたが、この事実からかなり二の足を踏まざるを得ないという事がわかりました(泣)
日産自動車が資金調達するためには?
まぁ、日産自動車の次なる資金調達の手段は、社債発行でしょうね。
国内の金融機関から資金調達できないので、海外投資家に対して、高い金利を払って資金調達するというパターンですね。
既に、実行に移していましたが・・・
まぁ、利率をトヨタと比較すれば、どれだけ危険な状況になっているかがわかります。
トヨタ5年債 利率 0.13%
日産5年債 利率 1.90%
さいごに
ここまで書いた段階で、それでも日産を信じるという方もいるかもしれませんね。
ただ、この状況では、かなり厳しい状況に陥っており、日産株はかなりギャンブルに近い状況である事も分かったと思います。
まぁ、今回のことで、しっかり決算書を読み解くことで、裏側が見えてきたのかと思います。
ぜひ、そういった裏側を読んで、企業の実情を把握してもらえればと思います。
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