10月初旬に再開される米中協議ですが、どのようになるか非常に興味深いところです。
しかし、やはり米中協議がハッピーエンドに終わるのは、難しい気がします。というのも、元はと言えば、これは米国と中国の世界の覇権をどちらが握るかという対決から始まっています。
なぜハッピーエンドにならない?中国の5Gの成長とは??
元はと言えば、今の米中協議の根源にあるのは、世界の覇権をどちらが握るかでしたね。
そして、それは5G時代が決める可能性が高いと言われています。その5G時代のインフラ整備について、
中国が一歩リードしているようです。
というのも、中国は「住民が窓ガラスのない木造の掘っ建て小屋に暮らしている地域」や「道路にニワトリや猫がうろついている山あいの村」でさえ、2年前に5G回線の開通を短期間で行なったと報告されていました。
日本なんて、私の地元の山あいではまだ3G回線だというにも関わらず、そんな地域ですら中国は5G回線が開通しているようです。
これだけでも、まず中国の本気度が分かります。
従い、中国は、中国国内の5G向け小型基地局が15万箇所に達し、なんと年内にも世界一になる予定です。
一方アメリカは、1万箇所(<15万箇所)。
これだけで、圧倒的なスピードの差が分かります。
この出遅れがどう今後に影響する??
このアメリカの出遅れは、非常に大きく、中国は「世界の工場」から「世界の市場」に転換し、今後「世界の工場」は東南アジアやアフリカに移管しています。
そして、その東南アジアは、中国が掲げる一帯一路構想に重要な地点です。
そのため、中国はすでにカンボジアに、あのファーウェイの技術を使い、年内にも5Gサービスを開始する予定です。
それに波及し、フィリピン・インドネシアの国々でもファーウェイや中興通訊(ZTE)と契約を結ぶ動きが出ています。
ちなみに、ヨーロッパ製品や他国の製品と比べ、中国の5G関連製品は、2割以上も安い価格で、性能も大差がないため、東南アジア全域は自ずと中国製品が牛耳っていくでしょう。
さいごに
中国の強みは、官民両サイドでこの5Gを推し進めているところです。
中国では、共和党の監視社会を作り上げるために、この政策を推し進めていますが、ここが強みである一方、
アメリカや諸外国からはこの監視社会というのと、自由経済と政治を一緒にするなという反感があります。
そして、アメリカ・ファーストの考えに歯向かっている中国との交渉が、なかなか進まないのが、この中国の行動から分かると思います。
やはり、10月までは、ドル円は上がるでしょうが、それ以降は、難しいですね。