コロナ渦の今外に出なくなり、筋力の衰えに怯えているトラエンです。
本日の記事は、投資のやる前の心得についてです。
特に対象は、定年という言葉が見えてきた人たちようですが、若者も、自分がなぜ投資したいのか?というゴール設定の1つになればと思います。
投資をする上で重要なのは、出口戦略です。
この出口戦略がないと、マネーゲームに陥ってしまい、常に勝負に出続けて行かなくてはいけなくなります。
そうではなく、常に出口を考えた戦略をしないと、いつか金融の波に飲み込まれてしまうので、非常に重要です。
やっぱり、人間の欲というのは、恐ろしいものですからね。
本記事のポイントは以下です。
● 出口戦略の重要性
● 老後設計の基本公式
出口戦略の重要性|マイナスサムゲーム
ゼロサムゲームという言葉を、聞いたことはございますか?
ゼロサムゲームとは、複数の参加者が存在する中で、全員の得点(利益)と失点(損失)の総和が0(ゼロ)になるゲームのことを言います。
この投資の世界は、まさにゼロサムゲームですので、勝つ者もいれば、その裏では確実に負けている人もいるわけです。
また、ここに証券会社への手数料も入ってくるわけですから、投資の世界は、マイナスサムゲームな訳です。
そのため、ズブの素人が投資を始めれば、確実に金融という世界の達人のカモにされるのは当たり前ですよね?
従い、常に、負けても良い準備をしておかないと、勝つことが出来ませんし、勝ったとしても、その勝利に奢ってしまい、最終的に負けに導かれてしまいます。
だからこそ、常に出口戦略が必要になってくるわけです。
自分のゴールを見据え、それ以上の冒険は必要ありません。
その自分のゴールに向かい、勝負する必要があります。
自分のゴールの見つけ方|老後設計の基本公式
今回は老後に注目した記事ですので、老後期間全体を通じて資産から平均的に切り崩すことができる額を計算する「老後設計の基本公式」を把握しておく必要があります。
その公式は、以下の通りです。
えっ・・・なんか小難しい公式が出てきたな〜と思うかもしれませんが、1つ1つを見れば、ただの四則演算(足し算・引き算・掛け算・割り算)であり、全く難しくありません。
中学生レベルですので、ご安心を。
例えば、あるAさんというサラリーマンが、60歳で定年退職を迎えた場合を考えます。
Aさんは、再雇用で会社を続けたとして、年収は、手取り年間300万円(「働く収入(w)=300万円)としましょう。
年金がもらえる65歳までの5年間働けるわけですので、「働く年数(b)」=5(年)です。
そして、年金(p)は、5年後(「未年金年数(a)」=5年)で、65歳から280万円もらえるので、「年金額(p)」=280万円)です。
寿命が95歳までと想定した場合、余命年数は35年ですので、「想定余命年数(n)=35年です。
さらに、最晩年には介護施設に入ることを想定すると一時的に1000万円必要になると想定すると、「最終資産額(H)」=1000万円となります。
そして、このサラリーマンが退職金や資産を合わせて、2780万円の資産があるとすれば、「保有資産額(A)」=2780万円となります。
ここから導き出される年間の取り崩し可能な額は、約53万7000円です。
また、「老後の年間支出(y)」を計算すると、53万7000円(「取崩可能額(d)」)+280万円(「年金額(p)」)=333万7000円となります。
老後95歳まで毎月27万8000円で暮らせるということですね。
ただ、日本の年金制度がどこまで信頼できるのか?という点です。
もし信頼できなくなれば、この27万8000円はもちろん下がってきます。
こういう計算をもとに、自分の生活レベルをどこに持っていきたいのか?
まずココを明確にすれば、自分が月々どれだけ投資で稼げばいいのかが見えてきますよね?
さいごに
お金は、もちろんあればあるだけ、安心感があり、幸せになれますが、投資の世界で勝つのは当たり前ですが、良いではないです。
それは、ゼロサムゲーム(マイナスサムゲーム)の説明で記載した通り、その難易度は分かっていただけたでしょう。
だからこそ、自分の目標となる生活レベルを維持するには、月々どれだけ稼ぐべきかを明確化し、そのために投資ではどこまでリスクを取れば良いのか把握しておけば、安全な投資ライフと老後ライフを送ることができます。
これが分かっておらず、投資における設計図がないまま、走り出すのは、エンジニアの私としては、図面もないのにモノを作るのと一緒です。
ぜひ、ココを意識して投資してもらえればと思います。
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