中国のデジタル通貨である「デジタル人民元」について世界的に注目されており、その動向が気になるところですが、
そのデジタル人民元について、発行元である中国人民銀行が興味深い発言をしていましたので、紹介します。
デジタル人民元は他の通貨と何が違う?
中国人民銀行のデジタル通貨研究所長であるムー・チェンチュン氏が、北京で開かれた金融フォーラムで、以下の様に発言をしていました。
(デジタル人民元は)皆さんが考えているような暗号資産ではなく、人民元をデジタル化したものだ。
これはどういう事なのか?
具体的に何が違うのか気になるところですね。
それについては以下の通り発言しています。
デジタル人民元は、投資商品ではなく、使うために存在する。法定通貨に連動するステーブルコインとも違う。
この発言から、リブラのような何らかの資産に連動(固定)した値動きを見せるステーブルコインとも異なり、ビットコインのような仮想通貨とも異なると言う事のようです。
また、もう1点気になる内容として以下の説明がありました。
デジタル人民元は、トップに中国人民銀行が存在し、その下に商業銀行が存在する2層システムである。
この発言から、中国は、今のキャッシュレス決済のようなもので、投機目的ではなく、人民銀行がコントロールする事により、利便性と偽札に対する対策としてデジタル人民元を活用しようとしているようです。
さいごに
中国はすでにキャッシュレスが進んでいる中、なぜこのデジタル人民元を普及させようとしているのか、非常に気になるところです。
表向きは、偽造通貨を撲滅するためのシステムと言っていますが、中国全土の統制だけでなく世界の統制を狙っているようにも思えます。
例えば、中国最大IT企業・アリババ系列のセサミ・クレジットは、ユーザの契約上の義務を達成する能力や、信用履歴、個人の性格・行動・対人関係などを指標に信用スコアを中国人に対して割り当てています。
このようなシステムにより、全世界を統制しようと考えているのではないかと思うと恐ろしくなりますね。
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