2019年に入り、S&PやNYダウなどの主要指標が過去最高値を更新というニュースが出ています。
これは、トランプさんのシナリオ通りなのか?という事を紹介しました。詳細は以下からどうぞ!
しかし、もう1つ忘れてはいけない事実がありましたので、紹介します。
アメリカ株価の上昇のもう1つの理由は?
アメリカの株価が連日最高値を更新しているというニュースを聞いて、
「アメリカは景気が良くていいな〜!」
「日本もいつか、景気が良くなればいいな〜。」
という風にこのニュースを見ていいのでしょうか?
実は、違う視点から見ると、これは良い事ばかりではありません。それについて紹介します。
米国企業の債務増加中!
まず1つ目の視点は、米国企業の債務に対する視点です。
リーマンショックが発生した時は、サブプライムと言われている借金を返せない可能性がある人に、お金を貸し、結果としてシステムが破綻し、世界的な大暴落が発生しました。
詳細は以下からどうぞ!
この様に、リーマンショック前は、個人の借金が増えていく事で、大暴落の引き金となったのですが、
2019年現在は、企業の借金が増加している事実です。
詳細は、以下図の通りです。
この事実に対して、FRB(米連邦準備制度理事会)のパウエル議長も、以下の通りコメントしています。
「企業の債務は歴史的な高水準に達しており、リスクを注視している。」
「08年の)住宅ローンバブルの再来という声と、現時点で心配は不要だという両極端な見方があるが、真実はおそらくその中間だ。」
この様に、あまりに増え続けている米企業の借金に対して、警笛を鳴らす人は多いです。
借金が増える事が何が悪いの?
企業の借金が増えるという事は、それだけ借りる体力があり、経済が成長しているため、良い事ではないか?と思う人も多いと思います。
確かに、借金をする事で、次のビジネスのための投資(例:設備投資 等)に当てるのであれば、それは良い借金だと言えます。
しかし、米企業の借金の使用用途は、少し違う様です。
その用途は、「自社株買い」です。
例えば、みなさんご存じのアップルで言うと、以下図の通りGAFA平均の3倍近く自社株買いを行なっています。
これが何を示すのかと言うと、今の流れは以下の通りです。
・借金をする
↓
・自社株を買う
↓
・自社株が上がる
↓
・一般投資家からも投資される
↓
・さらに株価が上がる
↓
・株主への配当が上がる
一見良い流れの様に見えますが、覚えておかないといけないのは、元々の出だしが、「借金」という事です。
本来ここに、企業が生み出したサービスが発信元であれば、良いですが、借金をし、自社株を買う事で、株価を強制的にあげています。
さらに、企業が自社株を買った事が原因で株価が上がっているため、「利確」が発生しづらく、上がり続けていると言う事です。
従い、経済が周り、株価が上がっていると言うよりも、強制的に株価を上げていると言うのが、今の株価最高値更新の裏の事実です。
そして、筆頭株主は、米企業の場合は、創業者ですので、創業者の私腹が膨らんで行くんですね。だから、お金があるところにはあるんです・・・。
さいごに
株価が上がっている理由が、米企業の債務増加という事実から分かったかと思います。
一般トレーダとして理解しておかなければいけないのは、最高益という字面(じづら)だけに踊らされてはいけないという事実です。
この裏には、リーマンショック前よりも酷い事実がいくつも隠されているんです。
また、民間企業による債務だけでなく、またも家計債務も増えています。
この様な数値だけを見ていくと、いつリーマンショック級の爆弾が爆発してもおかしくないと言えます。
そして、そうなると日本を代表する企業であるソフトバンクや農林中金といった企業に大きな影響を与え、日本にもとんでもない事が起こる可能性が控えています。
ぜひ、この辺りを理解して投資していきましょう。
[…] ● アメリカの株価情報の裏の話 […]
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