イエメン・イランとサウジアラビア・アメリカの間で緊張関係が続いていますが、意外なところにもその影響が出ています。
サウジ国営企業に影響が出ている・・・
今回のイエメンのフーシ派からの攻撃を受けて、サウジアラビア政府の国営企業であるサウジアラムコが、なんと新規株式公開(IPO)を年内に実施しないという事で報じられていました。
このニュースは、知らない方にとっては、「へぇ〜」で終わりそうですが、
これは数年前からサウジアラムコはIPOをしたがっており、2017年にわざわざ日本取引所グループ(JPX)の最高責任者がサウジアラビアを訪問し、東証で上場してはどうか?と力説しに行ったくらいです。
東証以外にも、上場先候補として、ニューヨーク, ロンドン, カナダ, シンガポール,香港と多くの企業がサウジアラムコに注目していました。
しかも、上場すると、世界最大のIPOになると予想されていました。
もし上場すると、アップルの時価総額を抜き、世界最大になるとも言われていたため、今回の攻撃による影響が、大きい事がわかりますね。
意外な日本企業も影響を受けている・・・
今回のIPO見送りにより、意外な企業に影響があります。
それは、ソフトバンクです。
ソフトバンクは、ソフトバンク・ビジョン・ファンドというファンドを設立し、10兆円ファンドを作ろうとしています。
しかも、このファンドに対して、450億ドル(約5兆1170億円)を出資しているのが、なんとサウジアラビアなんです。
しかも、予定している10兆円の半分以上をこのサウジアラビアが出資する予定としていました。
サウジアラビアは、原油安が続いているため、脱石油を進めており、その人物がムハンマド・ビン・サルマン副皇太子です。
しかも、このサルマン副皇太子は、原油安になっており、資金が減っている中、大金を注ぎ込んだ理由は、
国営企業であるサウジアラムコが世界最大の時価総額になるということを睨んで、ソフトバンク・ビジョン・ファンドへの出資を決めました。
しかし、今回のIPO延期により、ソフトバンクへの影響も大きいです。
ソフトバンクへ影響が出ると、ソフトバンクは、日経平均に寄与度が高いため、日経平均にも大きな影響が出てきます。
イランとサウジの戦いで大変だなと思っているニュースが身近なところにも影響があるとニュースが面白くなりますね。
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