2019年9月2日から6日のドル円(為替市場)の振り返り

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2019年9月2日から6日のドル円は、以下の通り動きました。

 上値:107.227円
 下値:105.737円

私の予想は、以下の通りであり、下値はそこそこですが、上値に関しては、予想を大きく上回りました。(先週の予想記事:リンク

 上値:106.7円
 下値:105.3円

では、その原因分析を行い、次に活かして行きたいと思います。

9月2日から6日の詳細振り返り

ドル円市場は以下画像に記載した動きを見せました。以下は4時間足です。

今回ブレイクしたきっかけは、ADP雇用統計の予想と、アメリカの非農業部雇用者数が大きなきっかけです。

それぞれについて、説明します。

米雇用統計(正式:非農業部門雇用者数)とは?

毎月第一金曜日9:30は、アメリカの労働省から非農業部門雇用者数が発表されます。

これは各国でも発表されますが、特にアメリカは世界の経済の中心であるため、FOMCの声明同様に、世界中から注目されている2大経済指標です。

この雇用統計と同時に発表される失業率と合わせて、アメリカの経済が拡大していれば、この数値は良くなりますし、米中問題の結果、貿易摩擦から企業が業績が悪く、雇用者を失業させていれば、失業率が高く、雇用者数が悪化しているため、円買い(リスクオフ)の動きに変わっていきます。

そのため、世界中から注目されている理由が分かりますね。

ADP雇用統計とは??

今回直接的にブレイクのきっかけとなったのは、ADP雇用統計です。

言葉は前章の非農業部門雇用者数と似ていますが、

アメリカの給与計算代行サービス大手のオートマティック・データ・プロセッシング(ADP)社のデータを利用して、全米の非農業部門雇用者数の予測をするために開発された統計です。

労働省の発表結果で、大きく為替が動くので、事前にその予想をする経済指標まで発表されており、世界中の注目度の高さが分かると思います。

8月の結果は以下の通り予想を大きく上回るものでした。

 結果:19.5万人
 予想:14.9万人
 前回:15.6万人

そのため、金曜日の労働省の雇用統計発表前に、やっぱりアメリカの経済状況は良いのだと判断され、一気に上抜けとなりました。

えっ?実際の雇用統計の結果は?

実際のアメリカ労働省から発表の結果は、実は以下の通り、予想を下回るものでした。

 結果:13.0万人
 予想:16.0万人
 前回:15.9万人

そのため、一気にもともと私が予想していた106.6円までドルは下げましたが、底値は厚く、そこで反発でした。

ここがポイントですね。

経済指標は良くない結果だったにも関わらず、もともと上値と予想していた106.6円をそこまで重要度の高くない経済指標で抜けた後、そこがサポートラインに変換した事が分かります。

いわゆる「レジサポ転換」という事です。

最後に

週の前半は、106.6~7円でショートエントリーを繰り返し、50pips程度とった後、上抜けした時に、刈られてしまい、

結果として、プラス41.25pipsで終わりました。

一度は、106.7円を越えた後に、戻ってくるという事は、理解していたので、反発のタイミングで、ポジションをうまく離すことが出来ました。

しかし、このサポートラインの強さがどの程度かと言われるとクエスチョンマークがつきます。

というのも、まだまだ本来の懸念点である「米中貿易問題」や「イギリスのEU合意なき離脱」などは何も解消されていないからです。

一度106.7円で跳ね返された時も、9/5に米中貿易協議を再開するという中国側からの一方的な報道で上げになりましたが、その後何の情報も発信されていないので、

トランプ砲が発動される可能性も大ですね。

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