2017年現在、仮想通貨(正式:暗号通貨)の基軸である、ビットコインについて、問題点があるのか??
という事ですが、やはり問題点は存在します。
例えば、スケーラビリティ問題(詳細:リンク)として、毎秒の取引量に制限があるため、取引時間に時間を要する事が、あるという事です。
そんな中、マイニング(詳細:リンク)に関しての問題点であった、中国の一極集中化に対して、
ロシアが一石を投じる動きを見せ始めています。
ロシアの昨今の動きには、目が離せなくなってきましたね。
※ ロシアの暗号通貨に対する動き【リンク】
※ 個人見解は、「さいご」に記載しています。
目次
マイニング市場の問題点
マイニング市場において、現在やはり中国メーカが台頭しているというのは、事実です。
以下が分布図になりますが、残念ながら上位メーカは、ほとんどが中国メーカとなっています。
また、他にもアイスランド等の寒くて電気代が安い箇所でもマイニングが盛んに行われています。
この様に、電気代が安かったり、人件費が安い箇所で一極的にマイニングが実施されています。
現在のビットコインのシステムにおいて、50%以上の承認が得られると取引が成立します。
ということは、架空の取引であっても中国が手を組むと取引が成立する可能性を秘めています。
もちろん、今までその様な実績もありませんし、可能性としては低いでしょうが、可能性がある以上、やはり心配はされています。
ロシアがマイニング市場に参入!?
ロシアの新聞社であるlzvestiyaは、以下のとおり、マイニングに関する内容を公表しています。
ロシア政府は、仮想通貨(正式:暗号通貨)のマイニングに関する電気代の優遇処置を検討している。
Russian government intends to subsidize the cost of electricity for cryptocurrency miners.
また、これに加え、ロシア政府としても以下の通り語っています。
やはり、ロシアとしては、マイナーを誘致し、ロシア内に、巨大なマイニング工場を構築したいと考えている様ですね。
ロシアの最大のマイニング工場は、一時間あたり、4.5MWhの電気料を消費しており、3,240MWを1ヶ月で消費している。
1KWhの電気代は、約5.3ルーブル(9.96円)なので、月に17,172千 ルーブル(171百万円)程度必要となる。
(参考:日本は1kWhあたり19.52円~30.02円)この状況において、ロシアの仮想通貨(正式:暗号通貨)の合法化について、マイナーが作業しやすい環境を整える必要がある。
さいごに
今回のロシア政府の公表として、マイニングに必要な環境を整え、マイニングメーカの誘致をしようと考えている様です。
現状のロシアの電気代について以下の通り、マイニングの拠点が盛んな拠点と比較しても、遜色はありません。
■1kWhあたりの電気代
日本 | 19.52円~30.02円 |
アイスランド | 9.4円 |
中国 | 9~11円 |
また、サーバー機を常時動作させておかなければならないため、寒い気候がマイニング環境として好まれますが、それについても問題ないでしょう。
従い、電気代がさらに下がれば、ロシアでのマイニングは盛んになる可能性は高くなるでしょう。
加えて、隠されたロシア政府の計画として、以前記載したBRICSを市場とした仮想通貨(正式:暗号通貨)があるかもしれません。
まずは、ビットコインやアルトコインのマイニング環境を整えておき、BRICS特有の仮想通貨を発行した後、ロシアでのマイニング環境を使用し、マイニングしていき、BRICSの仮想通貨の自分たちの管理下で管理しようという構想を持っているのかもしれません。
さすがロシアしたたかですね。
今回のロシアのマイニング誘致のニュースは、直接仮想通貨市場の価値高騰につながるわけではありませんが、
ロシアとして、今後どの様に仮想通貨に、参入していこうとしているのか、ロシアの考えが見えてくる興味深いニュースだったと思います。
最後までお付き合い頂きありがとうございました。
補足:ビットコインの価値推移に関するニュース
ビットコインの価値が急騰したり、暴落したりすることがあります。それなりの理由があり、急騰したり、暴落していることがありますので、ぜひ以下をご一読ください。
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