2017年11月現在、仮想通貨(正式:暗号通貨)市場において、第2位のイーサリアムですが、
少し残念なニュースであり、重要なニュースが発信されていましたので、紹介します。
目次
イーサリアム・ウォレットのアプリであるParityに脆弱性が見つかる
以前にも問題があったイーサリアム・ウォレット「Parity」に、またもや欠陥が見つかりました。
2017年11月6日に、イーサリアム・ウォレットの「Parity」にて、重大な脆弱性が発見され、ハッキングなどによる盗難はないものの、約300億円近いイーサリアムが送金も何もできない凍結状態となっています。
Parityのコードのバグで300億円相当以上のEtherが凍結されてしまうという事件が起きていますが、Kojiさんのレポート「The DAO事件の衝撃とEthereumの未来」が本質的な部分、また今回の事件を考える上での前提知識に触れています。サロン内で再紹介しています。ぜひお読みください
— 大石哲之 Tetsu [NO2X] (@bigstonebtc) 2017年11月8日
この状況について、ウォレットメーカであるParityの公式ブログでも以下の通り説明しています。
重大度:クリティカル
影響を受ける製品:パリティウォレット(マルチシグウォレット)
要約:標準マルチシグ契約のParity Walletライブラリ契約の脆弱性が見つかりました。
影響を受けるユーザー: 7月20日以降に展開されたParity Walletで作成された複数の署名付きウォレットの資産を持つユーザー。
出典元:https://paritytech.io/blog/security-alert.html
脆弱性による影響度は??
今回対象となるアカウントは、まず
7月20日以降に作成されたマルチシグウォレットが対象です。
※マルチシグとは、送金などの処理を行う場合に、1つではなく、複数の秘密鍵を必要とするセキュリティを考慮された認証方法のこと。
基本的に、マルチシグウォレットは、個人で扱うことはほとんどなく、ICOを行う企業などが集めたイーサリアムを保管しておく場合などに多く使われています。
そのため、個人への影響はほとんどないと考えて良いでしょう。
Ambisafeも資産の盗難がない事を確認済み!
Ambisafeというイーサリアム・ブロックチェーン状のトークンを保証する機関が今回の脆弱性の問題により、
イーサリアムの盗難があったかどうかについて、
確認されなかった!
とレポートしています。
第三者機関も認めており、一安心ですね。
さいごに
今回の対象のアカウントについては、個人的な影響がないという点と
第三者機関による調査で、イーサリアムのトークンが盗難されていない事が分かったという報告で、安心がありました。
やはり、このような暗号通貨については、クラウド状に通貨を保管するため、常に、セキュリティ性への問題がついてきます。
従い、この様なニュースから暗号通貨がダメだと判断するのではなく、ハードウォレット等の対策がある事をユーザーとしてしっかり認識し、
怪しいものはNGというのではなく、どの様にすれば、問題解消されるのかという視点で考えていく事が、重要になってくると思います。
最後までお付き合い頂き、誠にありがとうございました。
補足:暗号通貨の価値推移に関するニュース
暗号通貨の価値が急騰したり、暴落したりすることがあります。それなりの理由があり、急騰したり、暴落していることがありますので、ぜひ以下をご一読ください。
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