今までコンピュータ、パソコンとは端末にHDD(Hard Disk Drive)を内蔵しているため、インターネットに接続しなくても、その端末だけで全てのデータの処理をし、必要があれば調べ物でインターネットに接続したりしていくのが通例でした。
しかし、最近は各個人もデータを莫大に保存し、処理しなければならず、個人の端末だけに全てのデータを保存していては処理が追いつかなかったり、不便になる事が多くなってきました。
そこで、新しい技術としてクラウドコンピュータというものが、リリースされニュースにもなっていますので、ここではクラウドコンピュータについて解説したいと思います。
目次
クラウドコンピュータとは??
クラウドコンピュータとはインターネット上のサーバに保存されているアプリ等の計算資源となる「サービス」を受けているコンピュータ(端末)の事を意味します。
ここで記載した「サービスを受けている」というのがミソで、今までは個人の端末でデータを処理をしていたので、アプリの購入金額だけを支払えば良かったのですが、クラウドコンピュータの場合、アプリ自体がネットワークの向こう側(サーバ側)に保存されているため、サービス利用料(サーバ使用料)というのが必要となります。
少しイメージしづらい方には、携帯電話の利用料金のような感じと思ってもらえれば良いです。携帯電話も通話サービスを利用するための利用料金を支払っていますので、イメージとしては同様です。
このクラウドサービスが今後は標準になろうとしているため、スマホやパソコン、タブレットのあり方が大きく変わっていこうとしています。
クラウドサービスとは!?
クラウドサービスの概要について、上記ですでに説明しましたが、クラウド上に計算資源となるアプリやデータを保存し、そのクラウド利用料等が発生するシステムです。
もう少し分かりやすい例を言うと、例えばfacebook等のアプリは画像を自分のアカウント上に保存し、友達と共有できますよね?
ただ、その写真というのは、一度アップロードすると、半永久的にfacebookのサーバ上に保存されています。これが、クラウドにあたります。このクラウド上に写真を保存し、このクラウドを利用するサービスがクラウドサービスにあたります。
クラウドサービスには、課金が必要なものもあれば、無料もありますので、その点はご理解ください。
Microsoftが新しいクラウドサービスを開始!!
少し応用編になりますが、Microsoftが新しいクラウドサービスとして、IoTプラットフォームに関する記事を発表していましたので、紹介します。
Microsoftが、IoTプラットフォームにエッジ分析やデバイス管理を行う新機能を追加したという記事がありました。
この記事を見ても、はっきり言って「えっ??」という感じですよね?
そのため、まず分けて解説したいと思います。
まず、IoTプラットフォームとは、ネットワークに繋ぐ事が可能な端末のデータをサーバで管理し、何らかのサービスを提供するためのネットワークのことです。
次に、エッジとは、現在クラウド上のサーバにはデータが一極集中してしまう傾向にあります。そのため、どのようなデータをサーバに保管するのかを選定するために、エッジ側という、いわゆる、個人が管理可能なローカルネットワークにローカルサーバを配置し、そこでどの様なデータをクラウド上のサーバにデータを転送するか取捨選択させるためのものです。
そのため、エッジ分析とは、そのエッジサーバによるデータ分析のことを意味します。
最後に、デバイス管理とは、そのままで各端末やネットワーク機器の状態を管理することをデバイス管理と言います。
要するにMicrosoftは、新しいクラウドサービスとしてIoTのネットワークでエッジサーバがデータ分析するための新しいアプリと各種デバイスを管理するアプリをリリースしたということです。
さらに、Microsoftは、IoTの構築・運用に必要なエンド・ツー・エンドソリューションいわゆるエッジからクラウドまでのネットワークを提供可能な数少ないメーカの1つで、基板へ組み込む用のOSである「Windows 10 IoT Core」からクラウド上のデータ解析サービスである「Power BI」まで包括的なIoTサービスをエンタープライズ向けに提供しています。
多くの企業が、MicrosoftのクラウドプラットフォームAzureのIoT HubやEvent Hub、Stream Analytics、Azure ML、Azure Functions、DocumentDB、Power BIといった多種多様なサービスを組み合わせて自社仕様のIoTアプリケーションを導入することができるようになっています。
また、Microsoftは、高度な技術がなくても簡単にIoTシステムが構築できるよう、構成済みのソリューションを用意したPaaS(Platform as a Service)製品「Azure IoT Suite」も提供しています。
これも少し難しいので解説するとPaaSとは以下の画像の通り、アプリケーション以外は全てMicrosoft製品である「Azure IoT Suite」がカバーし、利用企業は専用アプリケーションのみを自社の強みを活かし開発するというものです。
例えば、自社の強みとして、多くの企業は、顧客のデータから今までの経験上顧客にどのような傾向があるか解析する事が可能と思います。
従い、その解析するためのアプリを自社開発し、それ以外のプラットフォームは全てMicrosoftがカバーするという事です。
さいごに
今回はあくまでMicrosoftを例にクラウドコンピューティングについて説明しましたが、他メーカも同様に色々な開発を行っています。
実際に私が今記載しているこのブログもクラウドコンピューティング技術の1つを使っています。
それは、ブログを記載するために、サーバーメーカと契約し、ブログのデータは全てサーバに保管しています。
今後は、この様にデータを手元に置かず、サーバ上に保管し、ネットワークの繋がるところからいつでも、気軽に確認できる環境に変わっていく事でしょう。
従い、企業のネットワークのあり方やシステムの構築の仕方もどんどん変えていかなければ、海外の強豪他社に置いていかれてしまうかもしれません。
日本企業はすでに、人工知能の導入が海外メーカと比べて遅れています。そのため、この様な技術の導入に柔軟に対応していかなければ、海外メーカに飲み込まれてしまうかもしれません。
そのことをしっかり考え、仕事のあり方を考えて行く必要があるかもしれませんね。
最後まで購読ありがとうございました。
コメントを残す
コメントを投稿するにはログインしてください。