どうもトラエンです。
今回の記事は、一応エンジニアの端くれとして技術的な話をしたいと思います。
今後の投資先としても注目される可能性が高いので、ぜひ覚えておいた方が良いと思います。
本記事のポイントは以下です。
✔︎ 永久電池って何?
✔︎ どんなところで使われるの?
✔︎ 永久電池の課題とは?
永久電池って何?
永久電池とは、一般的な電池と比べてとてつもなく寿命が長いです。
現在の試作で最短で12.4年、最長で5,000年も電池が持つと研究で発表されています。
5,000年って何世代分持つのだという感じですよね。
また、永久電池は別名「ダイヤモンド電池」と呼ばれており、放射性物質の近くにダイヤモンドを置くだけで電荷を発生させます。
いわゆる発電するという事ですね。
ちなみに、この放射性物質とは、廃炉になった原子力発電所から出た炭素14を使用すると言われているため、原子力発電所の廃棄物のリサイクルにも一躍買うことができるとして、大注目なんです。
ちなみに、ブリストル大学のトム・スコット教授は、以下の通り永久電池について説明しています。
「可動部分がなく、排出物も発生せず、メンテナンスも不要で、ただ直接発電するだけです。 放射性物質をダイヤモンドの内部に封入することで、長期的に問題となっていた核廃棄物を原子力発電のバッテリーに変え、クリーンなエネルギーを長期的に供給することができる」
まぁ、聞くだけでちょっとワクワクしますよね。
どんなところで使われるのか?
ダイヤモンド電池は、最近ブリストル大学の物理学者が研究を発表したことで、最近また注目されていますが、技術としては新しいものではなく、古くからあるものです。
そのため、1970年代から宇宙探査機、人工衛星、ペースメーカなど、なかなか交換できない場所、危険な場所に対して、使用されています。
ただ、今後は、飛行機、電気自動車、電車、スマホ、ウェアラブル機器、IoTセンサーなど、我々のよりお身近なものに使用されてくると言われています。
こういう対象製品に向けたプロトタイプのダイヤモンド電池をブリストル大学の教授達が設立したスタートアップ企業が開発する予定の様で、かなり期待大ですよね。
あと、今回新たなに注目を集めた理由としては、元々ニッケル63という放射性物質を使って電池を開発していたのが、
より効率の高くて、核廃棄物から抽出される炭素14という炭素の放射性物質を使って電池を開発することができたため、また注目されているんです。
廃棄物のリサイクルにもなり、充電しなくて良いスマホが世に現れたら、注目されること間違いなしですよね。
永久電池の課題とは?
永久電池(ダイヤモンド電池)のもっぱらの課題は、出力容量ですね。
どうも永久電池内にある放射線の1種であるβ線があるのですが、このβ線から電力への交換効率が低すぎることが原因で、あまり大容量向けの電池として使用することが難しいと言われています。
もし、永久電池の出力容量を増やしたい場合は、中に含める炭素14などの放射性廃棄物の量を増やす必要があるのですが・・・
逆に危険な電池になってしまうので、本末転倒ですよね・・・。
なので、今度このスタートアップ企業が発表する出力容量がどの程度まで向上するのかというのは、非常に注目になってくるわけですね。
さいごに
今回の永久電池については、昔からよく言われていましたが、とうとう商業化の一歩手前まで漕ぎつけてきたという感じですね。
でもやはりまだ課題はありそうであり、今度発表されるプロトタイプ(試作)の出来がどの程度まで向上しているのかは、個人的に期待大です。
国内では、あまり永久電池(ダイヤモンド電池)の研究は進んでいない様なので、悔しいですが、米国企業・欧米企業ではこういう研究が進んでおり、個別株として個人的には大注目です。
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