逆イールド発生や米FF金利が低減され、リーマン・ショック以来という言葉が飛び交っていますが、またもリーマン・ショック以来の事件が起きています。
それはレポ金利の上昇です・・・。
えっ??レポ金利ってなに?という方も多いと思うので、分析していきます。
レポ金利とは?
レポ金利とは、主に金融機関が、支払いなどの目的で超短期(1〜3日)で資金が必要になった時に、「国債」を担保に資金を借りる時につく、金利の事です。
通常銀行から資金調達する場合は、年単位で資金調達します。そのため、この超短期で資金調達する主な市場がこの「レポ市場」であり、その金利が「レポ金利」というわけです。
レポ金利とは、通常銀行間で取引されるFF金利よりも低い金利で取引されます。
2019年9月30日現在FF金利は、2.00~2.25%に引き下げられましたので、これよりも低い金利で取引されるのが通常です。
というのも、少しの期間だけ資金が必要であり、担保もあるため、その分低い金利で取引されるわけです。
そんなレポ金利がアメリカで急上昇し、なんと10%まで急上昇していたというニュースがありました。
なぜレポ金利急は急上昇した??
我々が気にしなければいけないのは、その原因と、リーマン・ショックが再度発生するのかどうか??という事ですね。
そのため、まずレポ金利が急上昇した原因ですが、以下のような要因が挙げられています。
❶ ドルを貸す側に余裕がなくなった。
❷ 金融不安から高い金利にしないといけない。
❸ 債務上限の法律撤廃により、資金がショートしている。
❶,❸は、内容が似ており、レポ市場に資金がなくなっているため、金利が上がっているという事です。
問題なのは、❸です。
トランプ大統領は、2017年7月22日に、ツイッターで、連邦政府の借金の上限を定めた法律で、その上限を撤廃したため、トランプ大統領は、資金を借り放題になった訳ですね。
従い、レポ市場にもあった資金がそちらに流れ込んだのではないかとも考えられます。
今後どうなる?
今回のレポ金利が急上昇した時に、ニューヨーク連邦準備銀行が介入し、金利急上昇したため、買いオペを行い、金利を下げました。
一時的には、それで資金が集まるため、また金利は平準化されますが、今後またこのレポ金利が急上昇が複数回発生した後、リーマン・ショック級の暴落が発生する可能性があります。
ちょうどリーマンショックの時も、一時的に株価が最高益を達成した後に、暴落していきました。
今株価は上がっており、リーマンショック発生前と酷似した状況になっており、暴落の足跡が聞こえているようです。
ぜひ、このようなニュースにも注目してください。
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