5G市場において、今中国とアメリカの戦いが激化しています。
むしろアメリカすら圧倒的に、中国に押されているというレポートをアメリカが提出しています。詳しくはコチラ
そして、日本はどうなのか?その事について紹介します。
5G基地局において日本の存在感はゼロ!?
5Gの基地局において、通信行政を担当する総務省は、以前から5Gの推進に力を入れており、一部メディアでは「5Gが日本の未来を切り拓く」といったタイトルをつけ宣伝に躍起になっていました。
しかし、グローバルに見た場合、5Gにおける日本の存在感は薄く、仮に国内で5Gの基地局整備を政府が支援しても、誰が得するのかという状況に陥っています。
その理由は、5Gにおけるインフラ整備の鍵を握る基地局市場において日本メーカーのシェアがゼロに近い状況まで落ち込んでいるからである。
世界の基地局インフラ市場は以下の通りのシェアーになっています。
・1位 中国のファーウェイ(華為技術)
・2位 スウェーデンのエリクソン
・3位 フィンランドのノキア
・4位 中国のZTE
・5位 韓国サムスン
このような状況で、日本メーカーのシェアはわずか2%程度しかなく、基地局ビジネスではほとんど存在感がありません。
ちなみに、アジア各国では、米国の禁輸措置など御構い無しでファーウェイ製品の導入に走っております。
また、イギリスもファーウェイ製品導入のニュースが舞い込んできました。
イギリスは5G網整備においてファーウェイを限定的に導入することを認めるとのこと。市場シェアの上限を定め、中核的でないサービスに関する部分だけ認めるらしい。先日の講演会で説明した通り。 https://t.co/Eziewtk4yj @financialtimesさんから
— Kazuto Suzuki (@KS_1013) January 26, 2020
この状況からファーウェイなしでは5Gのインフラは成り立たない状況になっています。
本来であれば、中国の禁輸措置に対して、日本に良い製品があれば、絶好のチャンスになったのですが、そのような対抗製品が日本にないという悲しい状況です。
さいごに
一部の専門家の中には、5Gは諦めて6Gで勝負しようという話も出ています。
しかし、私から言わせれば、非常にナンセンスな話です。
5G回線のインフラが整ったばかりで、これからその上で走らせるサービスに集中投資しなければいけません。
にも関わらず、6Gなど言語道断ですよね。
5Gの出現により、今までにないサービスが生まれる可能性が高く、それにより多くの産業が影響を受けます。
ドローンや自動運転・スマートウォンなど5Gとの親和性が高い産業でどれだけ盛り返せるか。ここに日本の次のステップアップの鍵がありますね。
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