2020年に入り、一番最初に飛び込んできた、大事件はトランプ大統領がイランの英雄であるガセム・ソレイマニ司令官をイラクで無人機攻撃により殺害した事件です。
この影響により、第三次世界大戦が始まるのでは無いか?と世界的にかなり大きな関心となっていました。
この事は、理由をしっかり把握しておく事で、次の世界情勢を把握するための1つの要因になるため、しっかり理解しておくべきですので、簡単に紹介します。
トランプ大統領はなぜ殺害したのか?
2020年1月3日トランプ大統領は、イラクで無人機攻撃により、イランのソレイマニ司令官を殺害しました。
しかし、2019年12月31日に、在イラク米大使館の敷地内に群衆が乱入する事件が発生していたのです。
これに対して、トランプ大統領はTwitterで、米国大使館襲撃およびイラク北部の米基地攻撃で米国人が殺害されたのは、「すべてイランに責任がある」と非難していました。
そして、2020年1月3日に司令官を殺害し、トランプ大統領は、以下の通りTwitterで説明しています。
<和訳>
ソレイマニは多くのアメリカ国民を長きにわたって殺してきた。そして、もっともっと殺そうとした……でも捕まえた!ソレイマニは亡くなった多くの人たちに対して責任をとるべきだ。イランは認めないだろうが、ソレイマニはイラン国内でも嫌われ、恐れられていた。イラン国民は、イランが海外に信じさせようとしているほどには悲しんでいない。ソレイマニは何年も前にいなくなるべきだったのだ!
トランプ大統領の言い分とすれば、今回の殺害は、あくまで戦争を始めるための行為ではなく、むしろ戦争を止めるために行為だと主張しています。
そのために、今回の行為に踏み切ったという事です。
トランプ大統領の頭によぎった「ベンガジ事件」とは?|裏の理由は?
今回の行為に踏み切る前に、おそらくトランプ大統領の頭によぎったのは、オバマ前大統領の失敗では無いでしょうか。
それは、リビア東部ベンガジで2012年9月、米領事館襲撃事件が起こりました。
駐リビア米国大使を含めた4名が死亡し、この時、再選を狙うオバマ前大統領は、共和党から適切に対処できなかったと強烈に批判され、大統領選の争点となりました。
いわゆる「弱いリーダー」はアメリカには不要という考えです。
そして、奇しくも再選前のトランプ大統領に、オバマ前大統領と似たような事件が発生し、このまま何も対応しなければ、大統領選挙の争点になるのでは無いか?
と頭をよぎったのは間違い無いでしょう。
しかも、2012年当時、リビア大使館襲撃事件に対して、何も処置をしなかったことを責め立てていたのは、トランプ大統領が所属している共和党です。
だからこそ、今回も争点になる可能性が高いため、早めに手を打つとして、「司令官殺害」に至ったと考えるのは、妥当ですね。
トランプの頭は再選第一なのか?!
やはり、今回の行為と離しては考えられないのは、トランプ大統領の再選挙でしょう。
トランプ大統領は、今まで再選するために、多くの手法を活用しており、そのためにFRBに対する利下げをTwitterを巧みに使い誘導してきました。
しかし、ここにきて、弾劾裁判による向かい風がトランプ大統領に吹いており、その向かい風をトランプ大統領が、もろに感じたのが、
「キリスト教福音派」からのトランプ罷免発言です。
キリスト教福音派は、前回大統領選挙の際に、トランプ大統領が勝利した要因となったとも言える支持基盤です。
キリスト教福音派の81%がトランプ大統領に投票し、ヒラリークリントン氏に65ポイント差で圧勝しました。
それくらい、トランプ大統領の次期選挙でも重要な支持基盤なのですが、その支持基盤が離れるのを阻止するために、司令官殺害に至ったと考えられます。
さいごに
やはり、トランプ大統領の今までの行動から、次期選挙に再選するためには、どうすべきなのか?
という事を常に検討し、対応している事が分かります。
そして、今はイランに対して目がいっている事が分かりますが、そろそろ北朝鮮も動きを見せてきそうです。
また、本当に解決が必要な中国とも一番合意しやすい範囲の「第一段階の合意」しか終わっていません。
そのため、その時、トランプ氏がどう行動を取るかは、過去の行動から分かる通り、自分が再選するためには、どう行動すべきなのか?という点です。
それにより、為替・米国株価も連動してきますので、その点を注視して検討すべきですね。
[…] ● ソレイマニ司令官殺害の裏話 […]
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