2008年のリーマンショック(サブプライムローン破綻)から早11年。
やっと回復してきた経済ですが、いつ爆発するとも分からない、経済破綻の引き金となる爆弾がまたしてもありました・・・。
アメリカだけでなく我々人間はやはり学ばない人間なのでしゅうか・・・。
● 過去の暴落まとめ
● 次の暴落の原因は日本??
サブプライムローンとは?
リーマンショックとは?
サブプライムとは、プライム(Prime:信用)よりもサブ(Sub:下)の方々の事を指します。
そして、その方々にローン(融資)をした事で、そのローン返済が出来ず、破綻する可能性が高いのです。
リーマンショックでは、住宅を購入したいサブプライムの方々に、融資をし、しかも、リーマン・ブラザーズという証券会社は、このローンを一般投資家が投資できる様に、このローンを証券化していました。
ここが、ポイントですね。
そのため、証券化された金融商品を一般投資家や投資銀行が購入したものの、元々のサブプライムの方の返済が滞りました。
そして、その金融商品の価格が下落していったのです。
米国の大手投資銀行であるリーアンブラザーズは、このサブプライムローンという金融商品を大量に購入していたため、サブプライムローンを引き金に、経営破綻し、倒産しました。
新たなサブプライムローンが問題に・・・
2019年10月26日に、Bloomberg社からの報道で、サンタンデール・コンシューマーUSAホールディングスの
サブプライム自動車ローンの不良債権化が広がっている。
と報道されました。
「おっ・・・」またかという感じですね。
これはアメリカ格付け会社「ムーディーズ」のアナリストによると、このローンは、あのリーマンショックが発生した2008年以降最も早いペースで不良債権化されているそうです。
さらに、リーマンショックの時同様に、このローンは多く証券されているとのことです。
この悪化している原因は、サンタンデール社のローンの一部における返済状況が急速に悪化しており、返済されていない残高の合計は、なんと
265億ドル(約2兆8000億円)
にもなるそうです。
これは、サンタンデール社のローン残高全体の半分近くに相当しています。
さらに、支払いが停滞している借り手の比率は、2019年は14.5%で、2018年の13.8%から上昇しています。
この情報だけを見ると、リーマンショックの時と、全く同じ事象が起きている事が分かりますね。
さいごに
11月に入り、アメリカ経済が良好となる経済指標が発表され、米中問題もなりを潜めているため、好景気が期待されていると思いますが、
リーマンショックの時も、同様に、日経平均もダウ平均も上昇し、その後下落していきました。
もちろん、このサブプライムローンが今すぐ爆発するわけではありませんが、このような情報があるという事は一般投資家として頭に入れておく必要がありますね。
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