巷で噂になっているソフトバンクのWeWorkへの投資やSoftbank Vision Fundについてですが、本当にそんな状況なのか??
ソフトバンクの借金やアリババへの投資状況から紹介します。
WeWork問題については、以下の記事を参照願います。
ソフトバンクの借金はいくら??
ソフトバンクの借金ですが、今まで日本国内で借金王だったのは、東京電力でしたが、数年前にそれを抜き、2018年までに4年連続1位は、ソフトバンクです。
ソフトバンクは、2019年現在17兆3295億円まで増大しています。
年間の利払いだけでも約5000億円にものぼっており、とんでもない額ですね。
しかし、決算説明会で孫正義会長兼社長は、経営に対する不安は一切ないと力説していました。
ソフトバンクグループが保有する株式だけで26兆円の価値をもつこと、さらに一部の連結子会社の負債は代理弁済できないため、それらを除くとグループの純負債は5兆円まで減少されることがその根拠のようです。
この株式が26兆円あるというのは、ポイントですね。
ソフトバンクの含み益とは?
ソフトバンクは、含み益を自社のHPで常に公開しています。以下は、2019年10月29日時点の含み益ですが、16.8兆円ととんでもない額だという事がわかります。
2019年10月29日 15:00 現在(日本時間)
時価総額合計 | 202,472 |
---|---|
含み損益合計 | 168,440 |
そして、16.8兆円のうち、アリババによる含み益が13兆円ほどあり、かなりの割合を占めている事が分かりますね。
また、その他の含み益も中国系IT企業が多いというのもポイントですね。
含み益だけで話をして大丈夫?
含み益というのは、投資の世界で、「幻」とも言われています。
特に、現在トランプ大統領は、米国市場での中国上場企業を一掃しようとしています。もちろん、そんなすぐに一掃できるわけはないでしょうが、間違いなくこれは、中国株式に影響があるでしょう。
そして、その影響は、含み益を元に、借金をしているソフトバンクにもとんでもない影響を与える事は必至ですね。
その影響がわかってかどうか、Sofbank Vision Fund 2は資金調達が、うまく行っていません。
もともと1080億ドルを調達するとして、公言していたにも関わらず、実際は、380億ドル程度であり、しかもそれはソフトバンクグループが出資しているものです。
実際に、野村HDも出資すると話していたにも関わらず、出資は取りやめるという発言もしています。
それだけ、ヘッジファンドの中ではソフトバンクに対して、要注意事項になっている事が分かりますね。
さいごに
ソフトバンクは、非常に大きい企業であるため、倒産させれないとも言われています。アメリカの格言でも、「Too big to fail」という格言があるように、政府の介入があり、助けられるでしょ。
と考える方も多いと思いますが、ソフトバンク自体は、法人税を日本に払っていないのです。そんな企業を我々の税金で助けるのか?という話もあります。
このあたりを理解しておくと、ソフトバンクへの視線がまた変わりますね。
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