過去の歴史を学ぶ事は、未来を予想するための唯一の手段ですが、10月というのは、特に要チェックし、プロのトレーダーも注意している月です。
その点について、深掘りしていきます。
1929年10月の大暴落
我々が教科書で勉強し、頭に残っているのは、1929年ウォール街大暴落や世界大恐慌と言われた大暴落でしょう。
これは、第一次世界大戦後、戦勝国としてヨーロッパの負債に対して、お金を貸した事で、金利でうわうわに儲かっている時期です。
そして、怒涛の20年代として、アメリカ経済は成長していました。
時代としてもラジオや自動車・航空機・電話など今の時代のインフラの基礎となるものが発明されていた時代です。
そして、投資家たちは、レバレッジを効かせ、ウハウハに儲かっていたのですが・・・。
1929年10月にバブルが弾け、株価が急落していきました。その後も売りが売りを呼び、その当時の電信システムの能力を圧倒してしまい、電話や電報はパンクしてしまったそうです。
そして、この大暴落のきっかけとなったのが10月です。
1987年10月の大暴落
1987年10月の大暴落は、ブラックマンデーと呼ばれた大暴落です。
これは、1987年10月19日に香港を発端に起こった世界的株大暴落です。
この引き金になった決定的な原因というのは、ないのですが、巷では以下のような要因が言われています。
・アメリカの財政収支と貿易収支の赤字
・旧西ドイツの金利引き上げ(ルーブル合意の信頼性破綻)
・自動売買プログラムにより売りが売りを呼ぶ
特にその当時の時代背景として、アメリカは第二次オイルショックにより失業率も高く、景気停滞・物価上昇が深刻化していました。
そのため、レーガン元大統領により、景気回復の策が打たれドル高になったのですが、それがいきすぎたため、プラザ合意により、各国で為替調整を行いました。
しかし、それがまた行き過ぎてしまったので、再度為替調整をするために、1987年にルーブル合意により調整しようとしたのですが、アメリカばかりの言うことに付き合ってられないと言う国も出てきました。
例えば、旧西ドイツは、自国がインフレになりそうな状態(物価が高い)であった為、アメリカに合わせ金利を上げると、さらなるインフレであるハイパーインフレになる事を懸念して、金利を上げませんでした。
その結果、ルーブル合意が破綻したと認識され、ブラックマンデーになったと言われています。
2008年9月の大暴落
2008年9月の大暴落は、記憶に新しいサブプライムローンの破綻です。
2007年までにダウ平均株価は、史上最高値を更新し続けた事に端を発しました。
しかし、2007年4月サブプライムローンを提供するアメリカトップクラスの大手銀行ニューセンチュリー・ファイナンシャルがサブプライムローンに関連した運用に失敗した事を明らかにし、経営破綻しました。
そして、2007年7月にアメリカの大手投資会社「ベアー・スターンズ」もサブプライムローン関連の運用に失敗し、投資家たちが、一気に資金撤収し、経営破綻しました。
さいごに
過去の世界大暴落が発生したのは、9月か10月です。
そして、今の経済状況はドイツ銀行問題やレポ金利の急上昇により、経済状態が不安視されています。
そして、ダウ平均や日経平均は最高値を叩き出しています。
まさに、過去の歴史と類似している状況が今起こっていますね。
さらに、米中問題により、この状況にとどめを刺されるのか??ニュースから目が離せませんね。
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