2017年11月後半から高騰を見せている、イーサリアムですが、
イーサリアムの共同開発社であるVitalik氏が台北でブロックチェーン技術のプラットフォームのカンファレンスが開催しました。
その事について、簡単に説明します。
目次
ブロックチェーン技術のカンファレンスを台北で開催
Vitalik氏は、ブロックチェーン技術のカンファレンスを台北で開催しました。
そのカンファレンスの始まりを以下の言葉で始めました。
WindowsがXPや7とアップグレードするように、
イーサリアムも今後アップグレードしていきます。
そして、今後イーサリアムの敵は、イーサリアムです。
中国のイーサリアムは、イーサリアムであり、
台湾のイーサリアムもイーサリアムです。
shouts to the motherland for hosting vitalik for his presentation on ethereum 2.0 https://t.co/aXfnK8kxLv
— B2 (@b2ornotb2) 2017年11月26日
イーサリアムの今後の課題は?
Vitalik氏は、現在のイーサリアム・プラットフォームにおいて、改善の必要性が見られる以下4つの点について、説明しました。
① プライバシー
② コンセンサスの安全性
③ スマートコントラクトの安全性
④ スケーラビリティ
Vitalik氏にとって、①〜③については、すでに解決策を見出しています。
プライバシーについては、
Byzantium(ビザンティウム)というハードフォークにより、
プライバシー対策の目玉であったzk-SNARK(ゼロ知識証明)でソリューションを見出しました。
コンセンサス(合意)の安全性については、
CasperというマイニングのアルゴリズムによりPoW(Proof of Work)から
PoS(Proof of Stake)への移行するための初期バージョンがリリースされました。(詳細:リンク)
そしてスマートコントラクトの安全性については、
現在イーサリアムのプラットフォームはSolidityという言語で記載されているのが、Viperという言語で今後検証を行なっていく予定です。
このViperとは、Solidtyよりも優位性があり、開発者にとって価値のある言語となっているため、今後イーサリアムの言語は、Viperに移り変わろうとしています。
しかし、イーサリアムのスケーラビリティ問題は、
まだVitalik氏としても具体的な目処が立っておらず、
「分散管理」と「スケーラビリティ」「セキュリティ」を将来的に同時に対応することが難しいと考えている様です。
この中の2つまでを対応することは、そこまで難しくないように感じているようですが、3つ同時にとなると難しいようです。
一応、この対策としてSharding(リンク)やサイドチェーンという技術の検討は実施しているようですが、
現在のメインのブロックチェーンに対して影響がない様にして、
アップグレードすることを検討しているため、スケジュール的に3〜5年程度必要になってくると考えている様です。
従い、近い将来イーサリアムに対してさらに、大きな変化が起きる可能性がありますね。
さいごに
Vitalik氏も語っている通り、イーサリアムは今後のことをにらみ、スケーラビリティ対策として、
現在の毎秒15件程度の処理能力から、
毎秒 数千トランザクションを対応する様に、システムのアップグレードを検討しています。
さらに、ここにセキュリティや匿名性も加味されるため、これらを同時に対応するということで、悩んでいる様ですね。
ただ、そのための大凡(おおよそ)の検討も続けられており、対策案も出てきています。
そういった意味で、やはりイーサリアムは今後かなり高騰する可能性を秘めていると言えるのではないでしょうか?
スマートコントラクトに毎秒数千トランザクションの処理能力となると、単純に機能面だけを比較すると、
現在のビットコインの価値よりも高騰してもおかしくない機能を持ち合わせているため、今後も非常に楽しみかと思います。
最後までお付き合い頂き、誠にありがとうございました。
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暗号通貨の価値が急騰したり、暴落したりすることがあります。それなりの理由があり、急騰したり、暴落していることがありますので、ぜひ以下をご一読ください。
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