2017年8月1日に実施されるビットコインのスケーラビリティ問題対策であるSegWit(*1)の導入により、ビットコインが分裂する可能性や、トランザクション(取引)が適切に行われない可能性を示唆し、リスク分散(ポートフォリオ)のために、ビットコイン以外の仮想通貨(正式:暗号通貨)に投資を回避された方も多いのではないでしょうか?
(*1)SegWitの詳細については、右記リンクを参照【リンク】
それに伴い、一時的ではありますが、イーサリアム(*2)の価値も4万円/ETH以上に達しましたが、その後暴落するという事態に陥りました。
おそらく読書のみなさんも不安を覚えた方も多いと思いますので、その事について解説したいと思います。
(*2)イーサリアムの詳細については、右記リンクを参照【リンク】
目次
イーサリアムに何が起こったのか??
2017年7月現在、総資産が、第2位のイーサリアムですが、2017年6月中旬以降に、その価値が30%以上も下落しました。
詳細は、以下図を参照ください。
その理由を把握するためには、少し細かい知識も必要なため、分けて以下の通り説明します。
ICOによるトランザクション数(取引数)の増加
仮想通貨(正式:暗号通貨)を購入する場合、ICO(Initial Coin Offering)という期間があります。
これは、元々株式のIPO(Initial Public Offering)という単語が語源となっています。
これは仮想通貨が、市場に公開される前に、仮想通貨開発者等が、その仮想通貨の魅力を、投資家に説明し、資金を流入させる必要があります。
そして、その仮想通貨(正式:暗号通貨)を保有している機関が、市場に公開される前の仮想通貨(正式:暗号通貨)を投資家に販売するというフロー(流れ)があります。
この一連のフローを総称して、ICOと呼びます。
ここで理解していただきたいのは、アンテナの高い投資家たちは、このICOに敏感になっています。
従い、通常のトランザクション(取引)よりもこの時期に流れ込む資金は短期間で、さらに大量に流入してくるケースが多いという事です。
イーサリアムのブロックチェーンを他の仮想通貨も使用
イーサリアムのブロックチェーンから派生し、生成された仮想通貨が現在多数席巻しています。
例えば、以下のような仮想通貨(正式:暗号通貨)です。
(1) MobileGO(58億円以上を調達)5/25
(2) Mysterium(45分で16.5億円を調達)5/31
(3) ZrCoin(700万ドル≒7.8億円を調達)6/9
(4) aeternity(27億円を調達)6/11
(5) Monaco(20億円以上を調達)6/14
(6) SONM(4,200万ドル≒47億円を調達)6/18
(7) Status(3時間で120億円を調達!!)6/21
例えば、上記で代表的な仮想通貨としてMobileGoがありますが、このトークン(ICO時期に発行される仮想通貨)の発行は、イーサリアムのブロックチェーンを使用して、発行されます。
従い、上記7つの仮想通貨(正式:暗号通貨)に資金が流入すれば、それだけイーサリアムのブロックチェーンが圧迫されるということを意味しています。
イーサリアムの利点の1つとして、ビットコインが毎秒4~6件のトランザクション承認させるのに対し、
イーサリアムは毎秒15件程度処理が可能と言われています。ビットコインよりは、能力は高いですが、7つのICOが重複し、承認処理が、一時的にパンクしてしまったようです。
いわゆるビットコイン同様のスケーラビリティ問題(*3)が発生したということです。
(*3)スケーラビリティ問題については、右記リンクを参照【リンク】
今後イーサリアムのブロックチェーンはどうなる??
今回の問題発生後、イーサリアムの開発者の1人であるVitalik Butern氏もいろいろ検討はしているようですが、正式な提案はまだされていません。
ツイッター等で新しいイーサリアムという事も騒がれていますが、技術的改善の話までには至っていません。
Latest new and improved pyethereum released!https://t.co/iNoqM1okVZhttps://t.co/uhFUbATrUrhttps://t.co/ZhMosC60n7
— Vitalik Buterin (@VitalikButerin) June 25, 2017
さいごに
今回の問題でイーサリアムは大丈夫か??と考えられた方もいらっしゃるでしょうが、私の個人的な見解で言えば、イーサリアムに派生する仮想通貨(正式:暗号通貨)により、イーサリアムのトランザクションを圧迫したことが真因になります。
さらに、ICOが重複している事もその要因の1つです。
これにより、トランザクションが適切に実施されず、不安に覚えた一部の投資家が、他の投資商品にリスク回避したと考えます。
従い、特に根幹技術に大きな問題があるわけではないため、個人的見解では問題なく、価値は戻るのではないかと考えます。
ただ、これは私の個人的見解のため、皆さんも是非考えてみてください。
最後まで購読ありがとうございました。
イーサリアムの価値推移に関するニュース
イーサリアムの価値が急騰したり、暴落したりすることが今までありました。
全てではありませんが、それなりに理由がありましたので、急騰したり、暴落していましたので、そのニュースについて、是非ご一読ください。
- イーサリアムはビットコインを超えるのか??色んな方面から検討!!
- 第四次産業革命!?として仮想通貨が通貨やビジネスのあり方を変えるのか??
- イーサリアム暴落の理由は??スケーラビリティ問題か??
- イーサリアムは今後どこまで伸びる??有名投資家が10万円台/ETCまで予想するのか??
- ビットコイン、イーサリアムの暴落の理由は??
補足:商品紹介
仮想通貨が今後流通すれば、やはりセキュリティ問題は避けては通れません。
これは、ネットワークに繋がっている以上攻撃を受ける可能性があるわけです。
特に取引所に仮想通貨を置いていると、ハッカーからの攻撃を受ける可能性が高いです。
もちろん、ウォレットアプリを使うことで、攻撃の可能性は低くなりますが、ネットワークに繋がっている
ソフトウォレット(アプリ)では、限界もあります。
そこで、ハードウォレットというオフラインで使用可能な商品がありますので、ぜひ検討してみてはいかがでしょうか??
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