ビットコインについて、日々多くの企業や店舗が取り入れる動きを見せており、ビジネスシーンでも、仮想通貨の可能性を拡大しています。
そんなビットコインに関し、資産運用としてスイスの銀行が、正式に商品化したというニュースがありましたので、紹介します。
目次
スイスの銀行(Falcon)がビットコイン運用を開始!!
FALCON PRIVATE BANK(以下 Falcon)が、ビットコインを資産運用の1つの商品として取り入れたというニュースがCNBCから発表されました。
では、Falconとはどのような銀行なのか?という事ですが、以下が概略です。
スイスのチューリッヒを拠点(本社)として、ロンドン、アブダビ、ドバイ、シンガポールで富裕層を市場として、資産運用のビジネス展開を50年以上実施した実績があります。
さらに、資産運用の総資産は、約15.1億USD(約1500億円強)の顧客財産を管理しているとの事です。
このFalconは、他の銀行とあまり変わらず、以下のような商品で財産管理を行なっています。
- 普通預金(金利)
- 外貨預金
- 投資信託
- レバレッジをかけた投資
そして、上記に加え、Falconが、資産運用の商品にビットコインを今回取り入れるとなった様です。
さらにArthur Vayloyan氏(Falconの国際サービス部門のトップ)は、以下の通りコメントしています。
我々は資産運用サービスのパートナーとして、各顧客の戦略を実現する必要がある。
そのためにも、ビットコインを取り入れなければならない。
As a financial services partner, I think we have to become part of that strategy. Therefore we gotta apply the cryptocurrency like bitcoin.
やはり、Falconのトップも仮想通貨の可能性を認めている事がわかる発言ですね!!
ビットコインによる資産運用サービス
今回のビットコインのビジネス展開のために、Falconは、ビットコイン・スイス AG(*1)と、タイアップし、ビジネス展開しようとしています。
(*1)ビットコイン・スイス(Bitcoin swiss AG)とは??
ビットコイン・スイスは、2013年にNiklas Nikolajsen氏により設立されたスイスを拠点として仮想通貨の取引所です。ただ、取引業務だけでなく、以下のサービスも展開しています。
① 仮想通貨の取引
② マイニング
③ 仮想通貨による資産運用
Falconとしては、ビットコインビジネスの可能性として、各国の経済情勢から、自国の法定通貨(例:円、米ドル、元、ユーロ等)が不安定な場合、今後ビットコインや他の仮想通貨(正式:暗号通貨)に資金が流れる可能性を考えています。
従い、他の銀行も、同様のビジネスを展開すると考えているようです。
また、この仮想通貨市場は、現在金融市場でホットな話題の1つとなっており、FINMA(スイスの経済市場団体)が、仮想通貨を用いた不法取引やセキュリティ面について、積極的に関わろうとしている様です。
それに対し、Niklas氏(ビットコイン・スイス AGのCEO)は、以下の通り回答しています。
セキュリティに関する事は理解するが、そのことに関しては、銀行がしっかりした対応をしていこうとしており、対応にもそこまで時間はかからないだろうと予想できる。
心配事もわかるが、すでに賽は投げられた。我々は、仮想通貨(ビットコイン)はもう無視できない!!
“I would assume it would not be long before the rest of the banking sector will follow suit. The genie is out of the bottle and crypto assets bring a value proposition that you can’t ignore.”
上記のコメントからも、ヨーロッパや世界的にビジネス展開する銀行にとっても、ビットコインは脅威の存在であり、逆に共存していくために、どのような策を講じるか検討する段階に入っていることがわかります。
むしろ、この様な発言は、SBIホールディングスの経営発表会でも発言されており、やはり世界的に見ても、ビットコインを始めとする仮想通貨の可能性を全員が認めていることが分かります。
SBIホールディングスの経営報告会(動画)は一見の価値ありです!!
【リンク:SBIホールディングス経営報告会の記事】
ビットコインのATMはもちろん設置済み!!
さすが、本気であるなと思いましたが、このFalconはビットコインを浸透させるために、自社のロビーにすでにATMを設置しているとの事です。
普及させるためには、やはり必須条件ですね!!
ただ、クライアントには、まだリスクアセスメントの観点から、
2億2千万円(2 mln フラン)
程度しか、ATM内に保管させない様にしている様です。
個人的な意見ですが、「えっ??」と感じました。
リスクアセスメントにしては、相当な高額かと感じましたが、さすが富裕層を市場にしているだけあり、一般人の感覚とは異なるのだという事ですね。
さいごに
ビットコインを始めとする仮想通貨について、世界の銀行でもやはり無視できない存在になっているということが、今回の記事から再認識されたいと思います。
また、私の注目した点は、Falconの市場です。
上記に記載した通り、富裕層をターゲットとした市場であり、Falconが売り込みをかければ、オイルマネーで財を成している中東の顧客は乗ってくる可能性が高いです。
そうすると、ビットコインの価値はさらに、跳ね上がる可能性を踏まえていると思います。
私自身も、中東へはビジネスで、よく行っていますが、金持ち度合いは、本当に桁違いです。
彼らの資金が流入してくれば、ビットコインの価値を上げる可能性は大きいと考えます。
最後まで購読ありがとうございました。
補足:ビットコインの価値推移に関するニュース
ビットコインの価値が急騰したり、暴落したりすることがあります。それなりの理由があり、急騰したり、暴落していることがありますので、ぜひ以下をご一読ください。
- ビットコインは2020年までに2750万円になる??【BitGoのエンジニア談】
- 第四次産業革命!?として仮想通貨が通貨やビジネスのあり方を変えるのか??
- ビットコインは今後も価値を伸ばすのか??予想!!
- ビットコインとライトコインをAmazonが決済として導入するのか??
- ビットコイン、イーサリアムの暴落の理由は??
- ビットコインが暴落した理由とは?!中国取引所が価格変動に影響?必見!
コメントを残す
コメントを投稿するにはログインしてください。