2017年8月1日のビットコインのスケーラビリティーに対する対策として、ビットコインがどの様な動きを見せるのか??
おそらく多くの方が静観されていたのではないでしょうか?
結果として、Wu Jihan氏率いる中国マイナー勢とビットコインのコア開発者との合意が得られず、話は平行線のままとなりました。
そして、2017年8月1日21:20にビットコインに対し、ハードフォークし、新しい通貨
ビットコインキャッシュ(Bitcoin Cash/BCC/BCH)
を立ち上げると宣言することとなりました。
ここでは、その事について、概略を説明します。
目次
ビットコインキャッシュとは??
ビットコインキャッシュとは、成立の政治的背景は冒頭で説明した通りです。
また、どの様にして分岐したのか?という事に対しては、ビットコインのブロック生成方法に対して、ハードフォークを適用し、新しい仕様のブロックを生成します。
ここで、今まで通りの仕様のブロックと新しい仕様のブロックに分岐するため、ブロックチェーンの分岐が発生する事になります。
イメージは以下の通りです。
ビットコインキャッシュの特徴は?
ビットコインキャッシュの特徴としては、以下3点が公式サイトに掲載されています。
①ブロックサイズの上限を8MBまでに拡大する(本日時点、本家ビットコインのブロックサイズは1MB)
②リプレイワイプアウトプロテクション(Replay and Wipeout Protection)により、BTCとBCCは2度とまじわることなく、安全かつ平和的に共存する
③リプレイ保護技術として、ハードウェアウォレットセキュリティの向上のための入力値署名や二次ハッシュ問題の排除など更なる利点を備えた新たな取引タイプを導入する。
ビットコインキャッシュは無事成立したのか?
前章までは特徴について、記載しましたが、ハードフォークを行なって以降、無事ビットコインキャッシュが成立できたのかどうか?
よくわからない方もいらっしゃると思います。
調べてみたところ、8/1 21:20以降にブロックは無事生成されてはいます。
しかし、肝心のブロックサイズが2MB以上であるかどうかの分かったのは、次の日の8/2 16:20です。
[補足]
確かに、8/1 21:20前にも2MB以上のブロック生成に成功していますが、ここでは、宣言時刻の8/1 21:20の後に生成されたのか?という目線で確認すると、見たため、カウントしていません。
また、上図より、ビットコインキャッシュのブロック生成には、非常に時間がかかっているという事と、ブロックサイズも統一がなく、さらにブロック生成時間も今までの10分間隔ではなく、統一がありません。
従い、個人的な意見では、まだ少し動作に不安定さが残っている印象です。
参考までに、ビットコインのブロック生成を表した以下図を参照ください。
ビットコインは、きっちり10分ではないですが、約10分毎に1MBのブロックが安定的に生成されていることが分かります。
ビットコインキャッシュは、ハッシュレート遅い??
ビットコインのハッシュレートについて、ビットコインの1.2937%だという事が大石哲之氏(*1)によりツイートされていました。
BCashのハッシュレートはBitcoinの1.2937%だそうです。
価格もこれに比例?? https://t.co/eHVkzzu5hY— Tetsu UASF 大石哲之 (@tyk97) August 1, 2017
(*1)大石哲之氏:
1975年東京生まれ。慶応大学卒業後、アンダーセンコンサルティング(現アクセンチュア)に入社、戦略グループ所属。退社後、株式会社ジョブウェブの創業、副社長。その後、株式会社ティンバーラインパートナーズを設立、代表取締役(現職)、著作・ブロガー活動を始める。現在は、仮想通貨関連の事業をメインに関わる。転用元:http://nomad-ken.com/profile
これについて、調べたところ、確かに、以下図の通り、ビットコインのハッシュレート(採掘速度)と比べ、ビットキャッシュのハッシュレートは著しく遅いと言うことがわかりました。
■ ビットコインのハッシュレート トレンド
■ ビットキャッシュのハッシュレート トレンド
ハッシュレートが遅いと言う事は、ブロックを生成する時間が遅いと言う事になりますので、取引スピードにも影響が出てくるかと思います。
ただ、ビットコインキャッシュは、ブロックサイズを大きくしているため、ビットコインと横並びに比較する事は難しいかもしれませんが、その影響が、少し不安の残る内容である事は間違いないですね。
さいごに
ビットコインキャッシュは、まだまだ出来たばかりの通貨ですので、今後どの様に現在の問題が解決されるのか、継続してみていく必要があると思います。
少なくとも、ビットコインのスケーラビリティー問題に対する対策としてブロックサイズを増強する事には成功しています。
従い、現在(2017/8)もビットコインが抱えている問題に対しては、対応できたと言う事になります。
しかし、新たな不安材料も出てきたので、そちらに対する対応が気になるところです。
また、今まで分散管理が利点であったビットコインに対して、中国での集中管理にならないのかどうかと言うのも不安材料の1つかと思います。
実際、現在ビットコインキャッシュのマイニング成功は、Via BTCのマイニングプールが多くを占めています。
従い、完全な集中管理ではなくとも、分散管理の利点が本当に活かされるのか?と言う不安も残ります。
最後までありがとうございました。
補足:ビットコインの価値推移に関するニュース
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