2017年5月末日ビットコインは大きく値を下げました。おそらく所有している方はびっくりしたというか、なぜこんな事にと感じられていたのではないでしょうか??
私自身もウォレットを見た瞬間「えっ??」となりました。【以下参照】
図:2017年5月〜6月の値動き
ただ、その後ビットコインの価値は、27万円程度まで値を戻しました。
ここでは、なぜそのような事が起こったのか説明します。
目次
ビットコインの中国市場
ビットコインの値動きを把握するためには、中国市場というのは絶対押さえておかなくてはなりません。
そのため、ここでは皆さんもご存知かもしれませんが、中国市場について少し紹介します。
ビットコインの中国の市場というのは、世界でもトップクラスの市場であり、現在(2016年6月時点)では、以下の様な順序となっています。
1位 米国
2位 日本
3位 中国
2017年6月時点 ITmedia NEWS調べ
一時期は、取引高の9割が中国という時期もあり、とても巨額なマーケットでした。
上記背景を理解した上で、2017年5月31日中国の取引市場の34%のシェアーをもつOKCoinが取引を再開したというニュースが入ってきました。
加えて、中国の第2位の取引所Huobi、第3位の取引所BTCCも取引の再開をしました。
これらの企業は、実は2017年2月から中国の大手銀行People’s Bank of China (PBoC)からの指摘を受け、取引が停止させられていました。
理由としては、「マネーロンダリングの法令」や「顧客情報に関する法令」の遵守に関して、PBoCからの監査が入ったため、その間、約4ヶ月間取引を停止させられていたのです。
従い、その間中国市場では、別の取引所、例えば日本やアメリカ、韓国の取引市場とは異なりかなり低いレートでビットコインの取引が実施されており、多くの中国ユーザがビットコインから離れていき、徐々にニーズも落ちてきていました。
ビットコイン価値の下落と回復
ビットコインの価値が下落したことは、大変申し訳なくもはっきりした原因は分かりません。【すみません(泣)】
ただ、これは、私の勝手な予想ですが、ビットコインの市場が拡大した事が1つの要因かと考えます。
ビットコインも株等と同じで、影響力のある人、通称インフルエンサーがいます。
今回の最初の下落のトリガ(きっかけ)は、ビットコインを多く所有しているインフルエンサー(影響力のある人)の売買によるものであり、その動向を見た、ビットコイン取引の経験が浅いデイトレーダーが一気に売りに走った事で発生した短期的な下落かと思います。
ただ、その後ビットコインの値は、徐々に戻り2017年6月1日時点で27万円程度まで戻りました。
この値を戻した影響は明確で、前章で紹介した中国の大手取引所が取引を再開したニュースが流れたため、ビットコイン第3位の市場である中国の需要が、一気に伸びた事が影響すると考えます。
それだけ、中国のマーケットは、とても大きな立ち位置にあると言えます。
さいごに
今回の短期的なビットコインの価値の急落から数日で値を戻したビットコインですが、この動きを見ても、ビットコイン自体の世界的市場がさらに拡大してきた事がわかります。
さらに、中国の取引所が大手銀行からの監査をパスした事で、ビットコインの足回り(制度遵守)も固められてきたため、投資先としての体力も徐々に上がってきた事が分かったのではないでしょうか?
最初価値下落はインフルエンサーのトリガーによるものだったかもしれませんが、ビットコインの大目的である「全員で管理する通貨」ということを考慮すれば、中国の市場回復により、さらに「全員管理」の力が増し、インフルエンサーの影響力も分散されたものと考えられます。
さらには、中国市場の今後の影響力も明確になったのではないでしょうか?
従い、今後のビットコインの動向として、再度中国の取引所や市場を見ていけば、大きな損失は避けられると考えます。
最後まで購読有難うございました。
参考文献:
https://cointelegraph.com/news/bitcoin-price-recovers-to-2400-as-chinese-exchanges-resume-withdrawals
補足:ビットコインの価値推移に関するニュース
ビットコインの価値が急騰したり、暴落したりすることがあります。それなりの理由があり、急騰したり、暴落していることがありますので、ぜひ以下をご一読ください。
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