最近仮想通貨(正式:暗号通貨)という言葉と法定通貨(例:円、ドル)という言葉を耳にする機会が増えて来ました。
仮想通貨とは、国による管理ではなく、第三者もしくは、所有者全員が管理する通貨であり、クラウド上に保管されることから、日本では仮想通貨と呼ばれています。そして、海外では暗号通貨と呼ばれています。
一方、法定通貨は、国の中央銀行(例:日本銀行)により、管理されている我々が普段使用している通貨です。
この仮想通貨と法定通貨は明確な違いがあるのですが、イスラエルでこれを一緒にしようとする動きが見られています。
これにより、今後大きな動きになる可能性もありますね。
目次
イスラエルが仮想通貨を国として支援!?
イスラエルの中央銀行であるイスラエル中央銀行が法定通貨であるNew Israel Shequel(略:ILS)をデジタル化する事を検討している事が分かりました。
イスラエル中央銀行は、デジタル通貨を即時決済に活用することを検討中 https://t.co/3dTmasCfup
— ⛩️ COIN JINJA (@coinjinja) 2017年12月25日
また、ロイター通信誌が報じている中で非常に気になる一文として、以下がありました。
世界中の中央銀行は、デジタル通貨の使用について、テスト中であり、我々も同様にすべきである。
“Central banks around the world are examining (the use of digital currencies) so we should as well,” the Israeli source told Reuters.
上記コメントでも分かる通り、どの国も現在ビットコインやアルトコインに変わる存在となるため、
そして、送金や取引の処理速度を向上させるために、自国の法定通貨を仮想通貨のように取り扱う事を検討しているようですね。
イスラエルとはどのような国なのか??
イスラエルと聞いても多くの人はあまりピンとこないのではないでしょうか?
実はイスラエルは現在経済成長著しい国の1つです。
まず、成長率の指標としてよく使用されるGDP(国内総生産)は、アジア経済の中心である香港に次、
世界34位です。
さらに、以下グラフからも毎年大きくGDPを伸ばしている事が分かります。
その鍵となっているのが、実は天然資源ではなく、技術力というところです。
輸出業でメインなのが、医療精密機器や化学製品、農産品等であり、これらは、イスラエル産の製品になります。
ここからも分かる通り、石油や石炭などの天然資源に頼らず、自国の技術力により成長を遂げようとしています。
そのような国であるイスラエルが法定通貨のデジタル化を導入し、成功すれば、大きな成功モデルとして世の中に拡散する可能性がありますね。
さいごに
今回のイスラエルのニュースは非常に興味深く、成功すれば、各国で同様のプロジェクトが立ち上がる可能性があります。
それにより、仮想通貨はもう使えないなと考えてくる投資家も中にはいるかもしれませんね。
しかし、理解しておかなければいけないのは、取引スピードを向上させたい事が本当の市場のニーズ(要望)であったのか?という事です。
確かに、目先のニーズ(要望)としては、そのようなニーズもある事は確かでしょうが、本来の目的は、
国の管理から脱却した通貨であり、経済状況により価値が左右されない通貨ではなかったでしょうか?
それが現在のビットコインをはじめとする仮想通貨の目的です。
従い、イスラエルのニュースから多くのプロジェクトが立ち上がり、仮想通貨(正式:暗号通貨)市場に混乱を招く可能性もありますが、
本来の目的を理解していれば、仮想通貨がなくなることはないと個人的には考えます。
最後までお付き合い頂き、ありがとうございます。
補足:暗号通貨の価値推移に関するニュース
暗号通貨の価値が急騰したり、暴落したりすることがあります。それなりの理由があり、急騰したり、暴落していることがありますので、ぜひ以下をご一読ください。