ビットコインがスケーラビリティ問題(*1)の対策として2017年8月1日以降に適用するSegWitについて、ビットコインが分裂するのではないか??
(*1)スケーラビリティ問題とは:リンク参照
と不安に覚えている方も多いと思います。
もちろん、SegWitを推進するメンバーも出来るだけ、分裂しないようにしたいと考えているようですが、それも一筋縄では行きません。
では、その一筋縄ではいかないという理由について、イーサリアムクラシックという仮想通貨(正式:暗号通貨)について、紹介します。
目次
イーサリアムクラシックとは??
イーサリアムクラシックとは、実は元々イーサリアム(*2)のソフトウェア改修を行い、派生して出来た仮想通貨(正式:暗号通貨)です。
この時に使用したソフトウェア改修の方法がハードフォーク(*3)という手法で改修を行っています。
(*2)イーサリアムとは:リンク参照
(*3)ハードフォークとは:リンク参照
では、なぜハードフォークを行う事でイーサリアムが分裂してしまったのか?
それは、以下理由からです。
① そもそもハードフォークをする事で、分裂する。
② 仕様変更を許容できないメンバーにより、旧仕様を継承し続けたため、分裂する。
詳細については、以下の通りです。
① そもそもハードフォークをする事で分裂する
ハードフォークとは?のリンク(1.1参照)を参照いただければ、「ハードフォーク」と「ソフトフォーク」の内容について、理解いただけたかと思います。
要するに、ハードフォークとは、ブロックチェーンのブロック生成方法に対して、改修をかける1つの手法です。
ただ、ハードフォークの場合は、すでに生成されているブロックに対しては、改修をかけずに、新しく生成するブロックが異なる仕様で生成されます。
そのため、ブロックチェーンが分裂してしまうというわけです。(イメージは、次章の図を参照)
② 仕様変更を許容できないメンバーにより、旧仕様を継承し続けた
これは、テーマの通り、ブロック作成手法について、旧仕様の方を好むメンバーが存在しており、そのメンバーが仕様変更を反対している事です。
従い、この反対メンバーが、ブロックの生成を旧仕様のまま実施されることになります。
結果として、新仕様でのブロック作成、いわゆるマイニングと旧仕様によるマイニングが継続され、2種類のブロックが生成され続け、チェーンの分裂が発生してしまっています。
①、②をイメージで記載したものが以下です。
なぜイーサリアムはソフトウェア改修が必要だったのか?
これは、補足情報ですが、イーサリアムはなぜソフトウェアの改修が必要だったのか?それは、イーサリアムを中心とするプラットフォームである「Ethereum」をベースにした自律分散型ファンド「The DAO」が2016年6月17日にハッカーから攻撃され、総資産の約3分の1にあたる5300万ドル(約52億円)が流出の危機に見舞われました。
そのままでは、さすがに、投資家は怖くて投資できないため、その対策としてハードフォークによるセキュリティ強化を実施し、そのハッキング自体を無効化することを決断したというのが当時の決断です。
もちろん、ソフトフォークも検討されましたのが、仮想通貨(正式:暗号通貨)市場自体が、大きくなってきた当時として、分裂覚悟のハードフォークを選択したようです。
さいごに
上記内容より、過去にどのようなことがあり、どのような結果になったかということをしっかり把握する必要があります。
イーサリアムの場合は、それぞれに価値のある通貨となりましたが、やはり結果としてソフトウェア改修をハードフォークで行った方(現:イーサリアム)が、価値を上げています。
これらの結果より、今回のビットコインに対して、どのようなことが発生する可能性があるのかが分かると思います。
最後までご購読ありがとうございました。
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