インドはもともと、アメリカとの時差が約12時間程度あるということと、
英語が話せるという事から、
IT関連業務を24時間稼働させたいというアメリカの戦略と合致し、インドはICT関連で急激な伸びを見せました。
その結果、現在では、インド工科大学卒の学生に対して、
Google, Apple, IBM, Amazonといった世界トップクラスの企業から、
新卒で年収約4,000万円の給与を提示するまでになりました。
また、GoogleやMicrosoftの最高経営責任者(CEO)は、現在インド人の方が務めています。
それくらい、インドはIT大国となっていると言えます。
そのインドのIT技術の1つであるFintech(フィンテック)の有名企業でもあり、オンライン決済の大手である
ビルデスクが仮想通貨(正式:暗号通貨)の
取引所を開設したというニュースがありましたので、紹介します。
目次
インド オンライン決済大手のビルデスクとは?
インド大手のオンライン決済であるビルデスク(BillDesk)とは、
インドの西海岸に位置し、南アジアを代表する世界都市の1つであるムンバイに拠点を構えています。
ビルデスク自体は、あまり歴史は長くなく2015年に設立されました。
主な市場はオンライン決済市場で、約10億ドル(約1,100億円)規模の市場があります。
さらに、現在も市場は拡大しており、年50%程度の割合で拡大しています。
アメリカもそうですが、おそらくインドでも法定通貨(例:円、インドルピー)というのは、カードの持てない貧困層の方が持ち歩き、使用するもので、
富裕層の方は基本的に、カードを使用する方が多い様です。
従い、今は法定通貨での決済よりもオンライン決済の方が、トランザクション(取引)数が多くなっているというのが現状です。
さらに、そのマーケットの70%を占めているのが、
ビルデスク(BillDesk)というわけであり、
インドの大半の方が知っているといっても過言ではないでしょう。
インドオンライン決済大手が取引所Coinome(コイノミー)を設立
前章で説明した、ビルデスクがインドに暗号通貨取引所である
Coinome(コイノミー)を設立したと発表されました。
Crypto currency platform Coinome launched in India https://t.co/g3uejYRUBA pic.twitter.com/sbWYch5zYH
— MixIndia (@mixindiaportal) 2017年11月24日
Coinome(コイノミー)のCEOであるVivek Steve Francis氏は、この開設にあたり、以下の通りコメントしています。
コイノミーは仮想通貨を広く普及させる。すでに多くの仮想通貨取引所が存在するインド市場には大きなチャンスがある。今後1年間で、人気のある20の仮想通貨をサポートし、インドの一般ユーザーがデジタル資産を形成するための選択肢を提供する。ビルデスクの有する安全なオンライン決済の知見はコイノミーが投資、取引、デジタル資産形成のための有効なプラットフォームになるのを支える。
新しい取引所開設による影響は??
どの国でも、同じですが、大企業に参入により、大衆心理として無意味に信頼度があります。
さらに、メディアへの露出が増える事により、大衆心理はさらに、安心感に向かうでしょう。
その条件が、インドでは揃いつつあるという状況です。
また、現状としてインド中央銀行やインド政府は、暗号通貨に対して、禁止勧告等は出していないため、政府による制限は、当分のところなさそうです。
そして、何より、インドのアメリカから影響された法定通貨を使うのは、カードを持てない貧困層が多いという、イメージから
カードやスマホでの決済というのは、さらに普及する可能性を大きく秘めています。
加えて、このカード決済やオンライン決済のインド市場の70%を占めているビルデスクによる取引所の開設というのも、大きいポイントではないでしょうか。
さいごに
現在インドは中国を将来的に追い抜くのではないかと示唆されているくらい成長著しい市場です。
さらに、IT大国であるインドにおいて、スマホ決済は、フィンテック拡大により、インドの若者には、あまりハードルは高くないのではないでしょうか。
IT大国 × オンライン決済への意識 × 経済成長
により、インドで爆発的に市場が拡大すれば、さらに大きな暗号通貨マーケットの確立となるのも、そんなに遅くはないのではないでしょうか。
従い、今後の展開にも注意が必要となるニュースかと思います。
最後までお付き合い頂き、誠にありがとうございます。
補足:暗号通貨の価値推移に関するニュース
暗号通貨の価値が急騰したり、暴落したりすることがあります。それなりの理由があり、急騰したり、暴落していることがありますので、ぜひ以下をご一読ください。
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