後知恵バイアスによる真因の誤認識には気をつけろ!

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目次

 

今日のテーマは少しコアな内容を記載したいと思います。おそらく、かなり興味のある方は少ないと思います。ただ、私も一応エンジニアとして少しエンジニアっぽい内容を発信したいと思います。

つまらないと怒られそうな気もしますが、ご了承ください!

品質管理って何??

最近では、あのTOYOTA様の影響により、品質管理のあり方というのが、大きく見直されています。私も会社に入社後QC検定というのを受けさせられ、その度に勉強しなければならないという状況です。

この品質管理というのは、ある不適合が発生する前に、予防するものと、発生した後に、何が真因であったのかというものを突き詰める大きく分けて2種類があります。(もちろん他にも、現状の問題を解決するための品質管理や課題を達成するための品質管理と多岐に渡って分野はありますが、今回は基礎編ということで、ご了承ください。)

今回の記事では、後者(不適合が発生した後)の方の、なぜその事象が発生したのか、そして、どのようにして分析していくかについて、記載します。

 

真因の分析とは??

該当の事象の分析について、実は色々な手法が現在あります。例えば、QC7つ道具を使った分析や、新QC7つ道具を使った分析です。

今日紹介するのは、それらよりも前に基礎的なところで使用されていた「なぜなぜ分析」について、紹介します。

これは、非常にシンプルです。単純にその事象がなぜ発生したのか?というのを考えていくだけです。このなぜをTOYOTA様では5回繰り返す事で、真因に結びつくと言われています。一応目安となる回数として5回と記載していますが、実際に当事者の方が、既に真因に結びついたと考えれば、3回でも4回でも終了して構いません。

 

後知恵バイアスに気をつけろ!!

このなぜなぜ分析で陥りやすいのが後知恵バイアスと言われるものです。なんじゃそりゃ?と思われる方も多いと思います。実際に、なぜなぜ分析をご存知の方は多いとは思いますが、後知恵バイアスは、少しマイナーな単語なので、初耳の方も多いのではないでしょうか?

後知恵バイアスとは、実際その事象を起こす前には、思いつきもしなかったのに、後々考えたら、こうだったよねと付け加えてしまうことで、真因へ辿り着けなくなってしまうアプローチの仕方です。

例えば、夜中トイレに行く際に転倒してしまったという事象があったとします。夜中なので、めんどくさいし、電気もつけずに用を足しに行ったら、転倒してしまった場合、以下の何が真因でしょうか??

① 暗いから?
② 手すりがないから?
③ トイレに段差があったから?

おそらく、正解されている方も多いと思いますが、真因は③のトイレに段差があったからです。

ただ、後知恵バイアスをかけてしまうと、暗かったからよく足元が見えず、転倒してしまったというストーリーを頭の中に勝手に作ってしまい、今回の事象の対策は、電気をつけることにしよう!!となってしまう可能性があります。

ただよく考えてください!

夜中に眠い状態で、トイレに行こうとしているわけです。そう行ったときに、毎回電気をつけようとする意識が働きますか?

それなのに、今回の転倒という事象に対して、電気をつけるという対策は、不適切だと思いませんか?

これが後知恵バイアスの怖いところです。

当事者が、実際のリアルな状況を忘れてしまい、真因は、後々考えたら、あれのせいでこうなったんじゃないか?と考え、自分の中で勝手にストーリーを作ってしまうことで、真因がぼやけてしまいます。

なので、その当時のリアルな状況を再度呼び起こし、本当にその時もそうやって思ったのか、これは後知恵ではないか?ということを念頭に入れ、対策を講じるようにしましょう!!

 

さいごに

品質管理というのは、品質部門だけがやるのではなく、設計や資材、営業でもやるべきことだと考えます。言うなれば、Excelのような1つのツールなのです。なので、みんなで使って、より良いプロセス、より良い作業を求めて行くために、全員がやるべきことなのです。

みんなもぜひ使用し、より良い作業をしていきましょう!!

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